心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

占星術の学習って…

今日、代官山のセレス学院に新しい生徒さんが面談に来てくれた。

子供のころから占星術に慣れ親しんでいたというだけあり、象徴解釈もしっかりしたもの。

もう十分、占星術師としてやっていけるだろうというのが、面談を終えた後の私の印象だ。

占星術は、どのくらい学習すれば「もう十分」と感じるのだろう。

どの程度の知識があれば、自信を持って鑑定に挑めるのだろうか。

今日の講座でも、そんな話が話題に上がった。

ひとりの生徒さんは、いつまでたっても占星術で鑑定をするのが不安だと言う。

アスペクトのひとつひとつを理解できても、占星術でクライアントの悩みに答えることにプレッシャーを感じると言うのだ。

そして結局、タロットに聞いてみようということになるらしい。

そうかと思えば、ほんの少々の学習でイッパシの占い師としてデビューしている人も多い。

この差は、度胸や人生経験の差なのか?

占星術の鑑定といえども、現場での力量は、結局コミュニケーションの力に因るのか?

人は、それぞれの占星術との関わり方がある。

Hさんは、占星術を読み解いているとリラックスすると言っていた。

自分のことを知るために、ゆっくりと時間をかけて学習する人も多い。

一日でも早く習得して、占星術でお金を稼ぎたいという人もいれば、または占星術の神秘に魅せられ続ける人もいる。

そういったニーズの違いはあっても、私はみんなに占星術に驚きと喜びを感じてもらえるような講座にしたいと思っている。

でも知識を蓄えていくと同時に、やはりどんな形でもいいので人を相手に鑑定してほしい。

生のセッション、生のホロスコープは、本での学習とは違う醍醐味がある。

たとえ後で見返したら、他の誰かと似たようなホロスコープであったとしても、鑑定をしている間は、クライアントそれぞれの声や色、動きを感じることができる。

こういった現場で得る生々しい知識や経験は、絶対に講座では教えられない。

自分で体得していくしかない。

そして、また不安がなくなることも多分ない。

私も鑑定後は、常にやり残した感が残る。

だからこそ、それを埋めるために学習が続く。

前にも書いたかもしれないが、松村先生は「結局、鑑定は占星術師のボキャブラリーによるよ」と言っていた。

私もそうだろうと思う。

ボキャブラリー=人生哲学を手に、今の自分にできる精一杯の鑑定をしていくこと。

その勇気が、さらなる知識を生むはずだ。

ところでHさんは、ブログを見て講座の申し込みにやってきてくれたんだけど、私の文章からは性別が判断できなかったんだって。

おもしろい。

初対面って楽しいですね~。

是非、豊かな占星術の知識を経験に変えていけるよう、これから楽しく学習していきましょう!