心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

コンサルテーションの準備の楽しみ

コンサルテーションの準備は前日の夜、寝る前にやる。

まずはホロスコープの全体像、つまり半球の強調=ファーストインプレッションから個人の印象をイメージする。

その後、太陽・月のブレンドアスペクトの解釈を漠然とやる。

それから、目に焼きついたホロスコープについて思いを巡らしながら眠りに就く。

その日はそれでおしまい。

時々ふと思い立って、ホロスコープを見返したりするけど、大抵はゆるゆるとした印象を残したまま夢に落ちる。

「このホロスコープは、私にどんなことを伝えたいのだろう?」と問いかけながら…

これが私のコンサルテーション準備の一番の楽しみ。

そして当日、コンサルテーション30分前に、いつも講座でやっているのと同じ手順でホロスコープを解析していく。

ホロスコープにチェックや線、記号やソーラーアークの年齢などを書き込んでいくのだ。

時には、気になるポイントや質問を文章にして書いておく。

たいては、このように書き込んだものをコンサルテーション中は見ない。

すでに書き込んでいる時に、頭に叩き込まれているのだと思う。

いつもぼんやりしている私には珍しく、コンサルテーションの前は最高に集中している。

その瞬間は、頭の中にはチャートしかない。

数人のコンサルテーションをやらなくちゃいけない時も手順は同じ。

ページをめくるように、複数のホロスコープのことを順番にイメージする。

そこには混乱もない。

でも、コンサルテーションが終わった後は、いつも気持ちが揺れている。

クライアントがどんなに喜んで帰ってくれたとしても、やはり何か物足りない感じが残る。

「何か言い忘れたことがある」という気持ちだ。

それは仕方ない。

ホロスコープを創造的に利用している生身の人間の”真”のドラマには、いつも圧倒されてしまうし、おそらく私の技術の問題もあるのだろう。

でも、この「言い忘れた感覚」のおかげで、私はいつだって緊張感を持ってコンサルテーションに臨めるのだと思う。

明日は、一番付き合いの長いクライアントのコンサルテーションがある。

イギリス留学から一時帰国し、今後の人生の流れを確認するために訪れてくれるのだ。

リピーターのコンサルテーションをする時も、前日の夜には同じ作業をする。

ホロスコープをプリントアウトし、眺め、そしてイメージする。

ネイタルチャートは変わらないが、私も彼女も変わっている。

その変化を見逃さないためにも、同じ手順を繰り返す。

きっと、もっと効率のよい方法を取っている占星術師もいるかもしれない。

けれど、私はこのやり方が気に入っている。

ホロスコープに深く浸透していくには、この2ステップが私には必要。

だから私にとって、ホロスコープは夢の入口だ。