心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

追悼ジョブズ Pisces 魚座的人々

意外なほどショックだった。

ジョブズの早すぎる死。

熱狂的なアップルファンではないけど、彼の短くも偉大な業績は計り知れない。。

またアメリカの夢の光がひとつ消えた。

ということで、今日は魚座についての考察。

魚座的感性は、使用方法がかなり難しい。

一歩間違えれば、簡単に犠牲者、またはアル中になってしまう。

また、いわれなき罪悪感を感じることもある。

そして現実逃避する。

そうでなければ、ただの怖がりとか甘えん坊とかに落ち着く。

ポイントは、どれだけ大きな夢が描けるか。

そしてどれだけ、自分のビジョンや夢に忠実になれるかだ。

その豊かな感受性を使って。

ショパンラヴェルなどの音楽家ミケランジェロルノアールなどの画家など、魚座は芸術的感性に長けていると言われているが、アインシュタインコペルニクスガリレオなど、物理学や天文学の分野での天才も数多く生んでいる。

ジョブズもこのカテゴリーに入るだろう。

つまり、宇宙の神秘や真実に一番近いサインと言える。

彼らは自分は何者かではなく、自分の感じているものは一体何なのかということのほうが大切なのだ。

宇宙の高みまで、自分を押し広げることができる。

それが魚座海王星の力だ。

魚座に4つの天体を持つ、ノーベル賞作家G・ガルシア・マルケスの著書「生きて、語り伝える」の中に非常に魚座的なセンテンスがある。

このセンテンスは、講座中、魚座の説明をする時にも使用したことがある。

――私は、現実離れした混乱したかたちではあったが、知ったのである――この世にははかりしれない神秘が存在していて、それは、まだ出会っていないものであるにもかかわらず、まるですでに知っているかのように強力に私の心を乱すものだということを…

この文章を伝えると、生徒さんから「言っている意味がわからないですね」と言われたりもする。

それこそ、私のイメージする魚座の世界。

わかろうとせず、つかもうとせず、浸ることが重要だ。

また、私のお気に入りの魚座の作家にアナイス・ニンがいる。

「私は魚座の女」と言ってはばからない彼女の代表的な著書「アナイス・ニンの日記」の中にも魚座的センテンスを数多く発見することができる。

「わたしは自己の実態を、核をとり巻く四つの壁など感じたこともない。空間を感じるだけだ。無限の空間を。イリュージョンの渦巻がふたたび現実をのみこんでしまう。わたしは無限である自己を受け入れたのだ。わたしが想像するものは実在するのもひとしく真実なのだ。わたしはもう一度神秘にひたりたい。生に飲み込まれた叡智。(中略)わたしの関心を引くのは核そのものではなく、この核が無限に増え、拡大する可能性なのだ。核の拡散、その柔軟さと伸縮性、弾力、分岐。波及、囲繞、空間の侵食、星から星への旅、核の周囲や中間にあるものすべて」

彼女の日記は、愛と芸術と酒と男と女、そして嘘と諦めにあふれている。

まさしく魚座の女だ。

最後にせっかくだから、超有名なジョブズのスピーチから名言を。

あれは、映像で見たほうが感動的だよね。

「あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。それは他人の考えた結果で生きて いることなのだから。他人の意見が雑音のようにあなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。それはどういうわけかあなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。それ以外のことは、全部二の次の意味しかない」

今日は、iphoneラヴェルを聴きながら眠るとしよう。