心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

太陽系の中心 私の中心

コンサルテーションが続いていた。

その時実感したのは、やはり太陽の重要性だ。

先日、ある生徒さんに心理占星術には開運の方法はないのかと尋ねられた。

私の考える開運方法は、10天体それぞれの長所を活かし、ホロスコープの「最良」を生きることだと考えている。

天体は動きのあるものなので、そのエネルギーは安定していない。

常に、不安定な状態で私たちのもとに届けられる。

それが何のサインにいて、どのようなアスペクトを持っていようと、天体というのはそういうものなのだ。

各天体のエネルギーを最良の状態に近付けること。

それが占星術の開運ということになる。

特に月などは動きも早く、満ち欠けもするので、安定しにくい性質を持っている。

月の最良なエネルギーを考えた場合、安心感や親密感、親しい人との思いやりの交流、衣食住の安定、豊かな感受性などだが、不安定になりやすいということは、それを維持するのは難しいということになるだろう。

そうなると月は、孤独や不安を感じたり、気持ちに余裕がなくなったり、または私生活が不規則になることもあれば、感情をコントロールしにくくなる。

それが月の常なのだ。

だから、月を意識しやすい女性は、月の性質に振り回されやすいのも当然。

ここ最近、新月の祈り?とか、月にフォーカスするものが数多く出回っているけど、あまり月の状態にこだわりすぎると、日常生活全般が感情の問題に引きずり込まれることもある。

女性は特に注意が必要かも。

その時重要なのが、やはり太陽の力なのだ。

もちろん、みんな知っているように、太陽とは太陽系の全質量の99.86%を占め、太陽系の全天体の重力に影響を与えている。

太陽がなければ、すべてのものは存在することもできず、あらゆるものが闇に包まれる。

ホロスコープにおいても、当然、太陽は個人の存在を可能にする生命エネルギーとなる。

また意思、意欲、自己を楽しむ力、自己を社会に押し出し認識させる力、自己の強さと価値を証明する力、自我の全体性を持たせる力となる。

これを公的な場所でやっていかなければならない。

太陽の長所を果たして、どれだけの人表現することができているのだろう?

太陽エネルギーが不安定な場合、自信喪失、自己不信、自己嫌悪、劣等感、無気力、倦怠感に陥ることもある。

そしてそれを押し隠すために、人は見栄を張り、誇張をし、頑固になり、自己中心的で身勝手な振る舞いをするかもしれない。

これも太陽エネルギーが不安定になった場合の心理的表現だ。

「太陽がもう少しだけ勇気を持てれば…」

コンサルテーションでは、そう実感することが多い。

みなさんは自分を楽しみ、自己を外に向かって表現し、創造性を豊かに広げることができていますか?

占星術では、こういった天体という不安定な生き物を扱っている。

良い時もあれば、悪い時もある。

でも、天体はそれぞれ最良のエネルギーを持っている。

火星はガッツを、木星は善の意識を、冥王星は他者と腹を合わせる洞察力を、それぞれ活かしたいのだ。

でも、そのためには太陽が「目的意識」を持たなければならない。

何のための行動で、何のための理想で、何のための集中力なのか知らなければ、私たちの人生はいつも行き当たりばったりの人生になる。

たったひとつでもいい。

自分の太陽サインに合った目標をイメージする。

その生き方の軸さえブレなければ、水星も火星も土星も足並みを合わせて動いてくれるようになるかもしれない。

新月の祈りもいいけど、二十四節気?これじゃあ多すぎだから、夏至冬至の二至、春分秋分の二分の二至二分の祈りもいいね。

農耕の文化を持つ私たちとしては。

お天道様に祈りを込めて。