心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

親子のチャート

を読むのが好き。

今日の講座でも親子のチャートを読んだ。

もちろん、親子の鑑定をするのも好き。

丁寧に親子のチャートを読んでいると、ホロスコープがまるでDNAの二重らせん構造に見えてくることがある。

しみじみ、親子ってつながってるんだねと感心する。

冗談抜きで、時々、因縁のような親子のチャートに出会う。

明日の研究会でも親子のチャート読みします。

今回は、珍しくお父さんと娘さんのチャートを使う予定。

ホロスコープに記された摩訶不思議な親子のつながりを見てもらうことができるはず。

楽しみですね。

でもチャート読みが達者になったからといって、コンサルテーションがスイスイできるようになるとは限らない。

成長過程にいる子供は、多くの天体を受け身で感じるため、天体の象徴を的確にピックアップするのは難しい。

だからこそ、母親、父親のホロスコープを丁寧に読み、そこから情報を少しでも多く引き出しておかなければならない。

大抵子供は、両親の天体エネルギーの使用の仕方を真似るのだ。

似たような天体の組み合わせ、サインの支配星の関連、ハウスのルーラーシップの関連、そういったものの中から必ずヒントとなるものが見つかる。

山羊座の太陽の母親なら、子供のチャートには土星として現れることもある。

自分が太陽・冥王星の問題を解決できていない場合、似たような配置で子供に解決を迫っているかもしれない。

理想主義が強い親だとしたら、やはり子供も理想主義が強くなる。

母と子で反対側の半球が強調され、価値観の相違が見られることもある。

また子供のチャートを見る際、月だけでなく水星、そして3ハウスー9ハウスラインに注目してもらいたい。

子供にとって、水星と3ハウスは非常に重要な意味を持つ。

水星の役割は学業だけではない。

両親からどのような考え方を受け継いだのか。

活発なコミュニケーションはあったか、なかったか。

言い争いやネガティブなボキャブラリーで、子供の神経を過敏にさせたりはしていないか。

競争や向上に苦手意識ではなく、純粋な楽しみを見出すことはできているか。

また同時に、水星や3ハウスの状態から、子供の水星の年齢域の環境もイメージしてみるといい。

その時期に身につけた水星マタ―の葛藤は、必ず5ハウス、7ハウスの難しさへと連動する。

親の解決できなかったテーマを子供が受け継ぎ、それを解決していかなければならないということは多い。

これをカルマというのか。

生きていくことに精一杯で、私たちはいつだって心に余裕がない。

愛情だ、思いやりだと言っても、そんなの口で言うほど簡単ではない。

ひとりの人生を生きることも大変なのに、養育という責任を背負っているとしたら尚更だ。

もし占星術を使用し子育てに活かそうとしている人がいるなら、まずは冷静に自分のチャートを観察することだ。

子供を変えるより自分を変えたほうが、解決はずっと早い。