心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

今日はマーク・トウェインの生誕176周年

176年ってさ、ちょっと中途半端だけど、まあいいか。

久しぶりにマーク・トウェインのことを思い出すことができたしね。

マーク・トウェインは、もちろん多くの少年少女の心をときめかせた「ハックルベリー・フィンの冒険」の著者(日本ではトム・ソーヤのほうが有名?)だけど、鋭い社会的な視点を持った論客でもあった。

以下、ウィキネタを少々。

ウィリアム・フォークナーは、トウェインは「最初の真のアメリカ人作家であり、我々の全ては彼の相続人である」と記した。アーネスト・ヘミングウェイは「あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する」と述べた。

ハレー彗星が観測された1835年11月30日にトウェインは生まれた。後年『自分はハレー彗星とともに地球にやってきたので、ハレー彗星と共に去っていくだろう』と周囲の人間に吹聴していた。

1910年、ハレー彗星が75年ぶりに地球に到来。本人が予見した通り、ハレー彗星と共にこの世を去っていった。

ロマンチックだね。

これぞ、太陽、火星、金星を射手座に持ち、月を牡羊座に持つ彼ならではの人生観。

そりゃ「冒険」を書かせたら、彼の右に出るものはいないよね。

私の敬愛する作家、大江健三郎は「ハックルベリー・フィンの冒険」の原書を読み、英語を習得したという。

あの本はアメリカの奴隷制度に対する批判がベースになっているのだけれど、大江は著書の中で度々この一文を引用している。

”All right, then, I'll go to hell(ぢゃあ、よろしい、僕は地獄へ行かう).”

このセンテンスの前後には、子供ながらに仲間を裏切らない決心をする下りが描かれているが、大江は戦後の動乱の時期、先生に「これまでの国家の方針はなくなった。お前たち一人一人、自分の方針を立てて生きていくほかない」と言われ、このセンテンスを原則にして生きていくことを決心したと書いている。

月を射手座に持つ大江にとって、マーク・トウェインの描いた冒険の物語は、やはり指標に成り得たのだろう。

毎回たくさんの名言を使わなければいけない占い原稿の仕事を2、3年ほどしてた時、マーク・トウェインの名言は、それはもう大活躍した。

彼の名言は、アメリカにおいて引用される回数がフランクリンやワシントン等を遙かにしのいでいると言われている。

その中でも、特に私がハッとした名言をひとつ。

アメリカがフィリピンを解放するのではなく、征服することが目的で戦争しているをしているのはわかっている。だから私は反帝国主義者なのだ。これ以上、侵略戦争を仕掛けることに私は断固反対する。我がアメリカの優秀な若者が汚れた旗の下、不名誉な銃士に成り下がって他国へ送り出されていくことに強い不快感を覚える。

これは1900年、反帝国主義者同盟副会長として彼がスピーチした時の言葉。

それから100年以上の時を経ても、アメリカは同じ過ちを繰り返し続けている。

この彼の時代感覚は射手座と、そして水瓶座天王星の組み合わせか。

彼は、天王星土星のトライン、また土星海王星のスクエアも持っている。

私が最近よく話題にしている天体の組み合わせだね。

それなら、ちょっと久しぶりに彼の著書を読みなおしてみようか。