最近、講座でコンサルテーションチャートの読み方を教え始めた。
これが、なかなか好評だ。
コンサルテーションチャートの働きを理解したら、その有用さに驚くだろう。
コンサルテーションチャートはクライアントが占星術家の元を訪れた時間を使用しチャートを作成、基本的に古典メソッドで読んでいく。
クライアントがどのようなテーマを持って占星術家の元を訪れたのか、何に悩み、何に関心があるのか、恋愛なのか仕事なのか、それとも健康面なのか、メンタルはどのような状態か、この先の相談内容の行く末はどうなるのかなど、クライアントの「今」を解釈する手助けになる。
コンサルテーションチャートを的確に読むことができれば、クライアントとの信頼関係を築きやすくなるし、コンサルテーションのテーマを絞りやすくもなる。
実際、ネイタルチャートには描かれない、3重円では読み切れないクライアントの「今」のモードというのがある。
つまり、クライアントの近々の物語を読み取ることができるのだ。
タロットカードを併用する占い師は、それをタロットに尋ねてみることができるだろう。
それに近いニュアンスをこのコンサルテーションは教えてくれる。
また、天体をソーラーアークのように一度ずつ動かし、いつ、どのタイミングでイベントが起こったのか、それともこれから起こるのかを予測することもできる。
「この時期に新しい出会いがありましたね」とか「最近このような理由で別れましたね」とか。
仕事だったら「最近、転職を考え始めましたね」とか。
ポイントは、ネイタルチャートとの整合性だ。
コンサルテーションチャートとネイタルチャートは、驚くほど似ていることが多い。
例えば、ネイタルの太陽とコンサルテーションチャートのアセンダントが同じサインだと、よりチャートの整合性があると言われているが、私が500件ほどのコンサルテーションチャートを使用してきた印象では、ネイタルチャートと天体配置が似ているものに、より整合性を感じることが多い。
たとえば、ネイタルチャートの9ハウスに太陽、10ハウスに土星を持っていれば、コンサルテーションチャートでも似たような配置が現れるといった具合。
または、クライアントのネイタルチャートで重要な天体が、コンサルテーションチャートでも重要な意味を持って示されていることも多い。
とりあえずネイタルチャートをしっかり読み、その後でクライアントの「今」のニュアンスをつかむためにコンサルテーションチャートを使ってみるといい。
ホロスコープの読み方とは少し勝手が違うので、まずは占星術の基礎から学んだほうがコンサルテーションチャートの理解も深まる。
なので私は、ホロスコープ読みが進んだ生徒さんにしかコンサルテーションチャートは教えない。
でもコンサルテーションは驚くほど多くの情報を与えてくれるので、是非、使用してもらえたらと思っている。
要望もあるので、どこかでコンサルテーションの講座も開くつもりだ。
また独学で学習したい人は、コンサルテーションチャートを学習するための良い本があるので、それをお勧めしたい。
英国占星術協会会員の占星術師でアロマセラピストのワンダ・セラーの「The Consultation Chart」。
The Consultation Chart: A Guide to What It Is and How to Use It (2000/10/30) Wanda Sellar 商品詳細を見る |
古典メソッドが学習できるだけでなく、サインや天体、ハウスの象徴、ケーススタディなども丁寧に説明してくれている。
私は、彼女のまるでサイキックのようなケーススタディの解読に心底驚き、それからコンサルテーションチャートに夢中になっていった。
この感動を生徒さんにも伝えたくて、これからボチボチ講座で取り入れていくつもり。
楽しみにしていてね。