心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

自分を知るということ

最近、心理占星術を学びに来る人の傾向が変わってきた。

今までは、既存の占星術では物足りないという人の参加が圧倒的だったが、最近は受講理由が様変わりしている。

「対人関係を円滑にするために、人の心理を勉強したい」そういう理由で心理占星術の門を叩く人が多いようだ。

トランジット天秤・土星の影響もいよいよ大詰めだからか?

蠍座土星を迎えるための準備に入っているのか?

人の心理を知るためには、まずは自分を知ることから始めなくてならない。

それが心理占星術の学びの第一歩になるだろう。

けれど、それがとにかく難しい。

人の心は多面的かつ多層的であり、多様な部分に分割されている。

私が「私」を認識しているのは、ほんのごく一部であり、人の心は自我の意図とは関係なく振る舞う力を持っている。

時に私たちのある部分は、他の分割された人格とそりが合わないことがある。

その否定した人格は、シャドウとして他者に投影されることもある。

この心の暗黒面を理解しなければ、自己と他者の関係性を理解知ることができない。

「人は光を想像することによって啓発されるのではなく、闇を意識化することによって啓発される。しかしながら、後者の方法は不快であり、評判がよくない」とユングは言っている。

私の講座でも冥王星や7ハウス、8ハウスの説明で散々話題にしているので記憶している人も多いと思うが、この無意識の恐れを克服することにより、人はユングの言う「啓発」、占星術的には「変容」を遂げることができる。

言うは易し行うは難し。

実践するのは一生の仕事になることもある。

なので講座を通して、ぼちぼちやっていくのが望ましい。

ただ言えることは、心理占星術の学習を通して、自分の恐れを克服するきっかけになるかもしれないし、人を受容する寛容さを身につけることはできるかもしれない。

それを目的にしてくれたら、私はうれしい。

恐れるものが少なければ少ないほど、人は人生においてより豊かな可能性を手にすることができる。

苦手なもの、苦手な人が少なくなれば、もっとリラックスして新しいチャレンジに臨むことができる。

そして人から理解されやすい姿勢を作ることができ、その結果、人を理解する関係性を築くことができる。

すべては、自分自身の克服から始まる。

まずは自分だ。

そこをおろそかにして、人を理解することなんてできないのだ。

そんなことを一緒に考えていきましょう。

みなさんの意見も聞かせてください。

まだ検討中ですが、2月からも新しい講座を開催する予定。

今月もいくつか新しい講座始まりましたね。

「難しい…」という声も聞かれましたが、ちょっとずつでも進んでいきましょう。

私も先日、久々にコンサルテーションに後悔を残した。

相手の核心に触れることができないまま、曖昧な鑑定をしてしまった。

私の気持ちが安定していないせいだね。

つまりは、すべて自分のコンディションの問題なのだ。