心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

占星術の象徴を考えるにあたって…

広がりのある象徴を狭い範囲で限定しないようにということ。

初級講座の最後は、いつもこの話で締めくくる。

よく占星術師同士の会話を聞いていると、「プログレスの月が4ハウスに入るから、家族問題があるかもしれない…」「トランジットの土星が2ハウスを通るから、収入が減るかもしれない…」などと言う。

ほんとに、そんなに単純?

プログレスの月がMC軸を通過するということは、つまりアングルが強く反応するということ。

世界に向かって、自己を表現していく機会が増えるということだ。

仕事もしかり、対人面もしかり。

決して、引っ越しや模様替え、家族問題といった4ハウスの象徴にとどまるばかりではない。

2ハウスの土星だったら、自己のリソースの利用を再検討し、それをMCに向けてトラインで表現していくことができる。

自己の存在価値に磨きをかけ、何かしらのプロフェッショナルを目指すこともできるだろう。

これらの事実を、私はコンサルテーションの現場で学んだ。

占星術を知らない人々は、天体やサイン、ハウスを自由に、そしてポジティブに使う。

きのうのコンサルテーションでもそうだった。

私の考える6ハウスをはるかに超え、そしてチャート全体の象徴を捉え、点ではなく線で結んでいく様子を見せてくれた。

占星術師が、己の狭い知識に象徴を落とし込んでしまうということは、個人の選択肢、可能性を狭め、閉じ込めてしまうということになる。

特にハウスは、個人的な価値観が色濃く反映される。

育った時代、育った環境により、様々な解釈を当てはめていかなければならない。

ハウスは、本からではなく実践から学べることのほうが多い。

そんなこんなで、占星術の象徴は果てしなく続いていく。

だから、占星術って面白い。

中級講座も張り切っていきましょう!

ちなみに今日の猫。

丸くってかわいい。。。

neko.jpg

《追記》

今日、この記事について、非常にわかりやすいコメントをいただいたのでそちらも参考にしてください。

占星術を学びたての頃、基本的でごくわずかな情報しかテキストになく、具体例が欲しいと思って質問したところ、それらを網羅してしまうと、それ以上イマジネーションが膨らまなくなり、考える力や分析能力を狭めてしまうため、あえて載せていない、と言われたのを思い出します。

初学者の頃は、どうしても情報量が多いほど理解できると思ってしまいがちですが、実は情報が少なければ少ない方がよい、と言われます。

自分も初めの頃は、理解しようと情報を集めるだけ集めましたが、それがかえって混乱や杓子定規の捉え方にはまってしまう危険がある事を実感しました。

基本がしっかり理解できれば、いくらでも応用は効くものなのだ、とつくづく思いますね。

コメントありがとうございます!

私のざっくりな記事を補足していただきました。

そうですね。

このブログでも書きましたが、「なぜこのような意味を持たせたのか?」と、象徴の「原理」をしっかり学んでおけば、そこからはいくらでも広げることができるはずです。