心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

実は占星術は…

まったく普及していない。

その事実に気づき、ここ数日いろいろなリサーチをしてみた。

私はコンサルテーションの前に、「どのような占いをしたことがあるのか?」と必ず聞くことにしている。

それは、その人が「占い」というものをどう捉えているのかを知るためだ。

その結果、「占いをしてもらうのは初めて」が3割、「タロット」が3割、「東洋&姓名判断」が2割、「スピリチュアル」1割、「何で見てもらったかわからない」という人が1割となっている。

占星術は初めてですか?」と聞くと、「星占いは知っている」という。

今までは疑問を感じることがなかったけど、でもおかしいね。

こんなにサイトもあり、占星術を学習している人もたくさんいるのになんでだろう。

私の生活は占星術で成り立っているのに、こんなに認知度が低いなんて…

ブースに出ている仲間に聞いてみたら、「ブース鑑定を占星術だけでやるだけの技術を持っている人がいない」と言っていた。

なるほど。

私のところにも「占星術を○年勉強しているけど鑑定できない」という生徒さんが多く来る。

だから東洋系、○○系と、いろいろな占術を学習するのかな。

他の占星術仲間に聞いてみたところ、やっぱりその事実に驚いていた。

「所詮、星占いのレベルでしか知られていないんだね」という結論に至った。

こく一般の人には、占星術はまったく認知されていない。

ホロスコープというのは、地球を中心とした太陽系の配置図を平面に落とし込んだもの」とか言っても誰もわからないわけだ。

やはり占星術を学問として捉えて学習している人が少ないということがその原因だ。

せいぜい太陽と月、恋愛は金星、不幸なことは土星、トランスサタニアンは手に負えないヤバイ星という程度でしか扱っていない。

一般的な占星術関連の書籍もそう。

しかし残念ながら、占星術は手っ取り早く習得できるものではない。

入口はお気軽な星占いだとしても、一歩足を踏み込んだら、そこには二千年の深い歴史を伴ったあふれんばかりの知識がある。

大抵の人は恐れをなして、表面的に勉強して終わる。

そして星占いのレベルで鑑定を続け、それを補充するために占星術以外の占術を用いる。

よく「この講座を受ければ占星術をマスターできますか?」といった質問を受けるが、「マスター」という感覚を持つまでには、一体、どれくらいの時間が必要だろうか。

私もまだ、その感覚には至っていない。

日本の占星術はまだ成熟していない。

でも逆に考えれば、これから大いに発展させていける分野ということだ。

何とか少しでも多くの人に、特に一般の人に「占星術」を普及させていきたい。

星占いじゃないよ、占星術だよ。

太陽、金星どまりじゃない、歴史を含めた占星術の体系を広めていかないと。

というより、私がこの業界に閉塞感を感じているのかもしれない。

古典派でも心理占星術でも、私にとっては何でも同じ。

占星術そのものが理解されていない。

最近、ヘビーなコンサルテーションが続いている。

とにかく需要は多いはずだ。

占星術を学問的に用いて、よいコンサルテーションをし、社会に向けて結果を出していければ、占星術は確固たる地位を獲得できるのではないだろうか。

実践でも恐れず使えるようになる講座をこれからもやっていく予定。

なので、多少時間はかかるけど、バラバラだった占星術の知識が体系化していく様子を味わえると思う。

是非、どこかでお会いできるのを楽しみにしています。

楽しく占星術を学習していきましょう。