心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

手放すか? 強めるか? 東半球の防衛

半球の強調はこのブログでも散々説明しているし、講座でもしつこくやっているので、今日は詳しくは書かないけれど、最近、なぜかやたらと東半球の強調のコンサルテーションが続いているので、少し触れることにする。

今日の講座でも2つ、東半球の実例をみてもらった。

みなさん、しっかりイメージをつかんでいただけただろうか?

東半球強調を持つ人のコンサルテーションの難しさの理由はいくつかある。

まず、強固に出来上がった自己防衛のスタイル。

そして「ちょっとやそっとじゃ信用しないぞ」という反発のエネルギー。

終始しゃべりっぱなしで、こちらの入る隙を与えない人。

じっとこちらの出方の様子を見る人。

どちらも同じ、自己防衛のスタイルだ。

しかし、そんな強気の姿勢の奥に「深き理解者」を待つ、希求の念のようなものが横たわっている。

彼らは、とにかく受容されたいと望んでいるのだ。

私はコンサルテーションの最中、いつも彼らの純粋さと懸命さを感じる。

だからこちらも手を抜かず、真剣勝負で挑むことが重要だ。

彼らの心から少しでも気が逸れると、彼らはちゃんと気がつく。

そして、「やっぱり、この人は私を理解してくれない」とさらに防衛を強めてしまう。

ACS=牡羊座的欲求は、自己の存在をしっかり自分自身で実感することが最優先事項だ。

だから自己主張のエネルギーが強く、それが周囲を圧倒することもある。

やっても無駄だと感じたら、ただちに自分の殻に閉じこもってしまう。

そこにトランジットの影響がやってくるとどうなるか?

彼らはまず、いつも以上に強固な防衛で自己を守ろうとする。

自分のやり方は正しいと、自己を正当化することにエネルギーを注ぐ。

でも大抵、そのやり方は周囲の反発を受け、失敗することになるので、次は問題を他者のせいにすり替えていく。

鑑定にやってくるタイミングは、この状態の時が多い。

「部長が私の能力をわかってくれない」

「会社の方針と合わない」

「家族の理解を得られない」

「私のやり方は正しい」

いろいろな言い訳を用意して、ひたすら防衛に走る。

または、完全に人から離れようとする。

そうして、またされに防衛壁を高く築いてしまう。

時には、その防衛を手放すことができる人もいる。

我が身を振り返った時に、それは起こる。

「なるほど、部長の意見も正しいところもあるね」と、相手の価値観を受け入れたとき、心がゆっくりほぐれるのを感じることだろう。

コンサルテーションの時は、最終的にこの「相手のものさし」で世の中を見てみることを勧めることになるのだが、でもまずは「理解」の姿勢だ。

どんなに自己チューなことを言っていると感じても、「理解」を示さなければ、絶対にうまくいかない。

「そうじゃないです」なんて、ストレートに否定したら、間違いなく、相手は閉じるか、3倍返しで攻撃してくるかだ。

東半球の人がコンサルテーションにやってきたら「めんどうだな」と思わず、是非、彼らの純粋なエネルギーを感じてみてほしい。

彼らは子供のように、ひたすらに「理解者」を求めていることがわかるだろう。