心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

遠い国からの便り  ちょっと水瓶座について

が届いた。

かつて心理占星術を学習していた人が、このブログを見てコメントしてくれたのだ。

その方と何度か楽しいやり取りをさせてもらった。

その国は、日本より小さな島国で、人々は皆、日の出とともに起き出すのだそうだ。

しばし現実を忘れ、その穏やかなイメージに浸ってみた。

いいね。

彼女は教えてくれた。

物資も少なく、インフラも遅れている国で暮らしていると、心理占星術は発達した社会でこそ必要なのではないかと思わざるを得ないと。

私も、そうだと思う。

心の働きを考える学問は、社会の文化、経済、科学技術の発展と共に成長してきた。

天王星発見以前は、「心」の問題よりも「生きる」問題のほうが重要だったはずだ。

そして悩めるひとは、都市の急成長と共に増大していった。

私たちはこの先、どのような未来を創っていきたいと望んでいるのだろうか。

震災後、故郷へ移住した人もいる。

いまだ故郷へ帰れない人もいる。

太平洋沿岸の津波想定を受け、日々の暮らしに不安を抱えている人もいる。

私たちは、この国をどこへ向かわせたいと望んでいるのだろうか。

「そろそろ逃げたほうがいい」という声も周囲から聞こえるが、私はやはりここで、私のできることをしていくことになるだろう。

私は守るものもなく、失うものも少なく、選択肢もわずかだ。

だから、都会に住む人の心を考える作業を、もう少ししていこうと思う。

もう少し努力して、自分の技術を磨いていこうと思う。

もし、これからも都会で頑張って生きていこうと考え、そしてさらに深く心理占星術の世界をのぞいてみたいと思っている人がいたら、一緒に頑張っていけたらいいですね。

昨夜の研究会では、太陽と月の表現の見直しの続きを行った。

水瓶座については、意見のぶつかり合いがあったね。

特に、水瓶座の個性について。

未発達の水瓶座は、もしかしたら必死に個性を前面に押し出そうとするのかもしれない。

または自分だけは特別だと言わんばかりに、悲しい選民意識に溺れることもあるかもしれない。

土星の枠組みを打ち負かそうと躍起になり、叩かれた体験を持っている水瓶座も多いことだろう。

けれど成熟すれば、水瓶座は人々ひとりひとりの個性を引き出す側に回ることができる。

そのために客観化と比較の力を与えられているのだ。

だから成熟するまでは、それら力で自らの首を絞め、強い劣等感に悩まされることもある。

水瓶座の極みまでたどり着くことができれば、「自由・平等・博愛」の精神に基づき、リンカーンオプラ・ウィンフリー、チャールズ・ディケンズのように、より良い社会にするための活動に向かうことができる。

水瓶座は、社会の中で改革を必要とする人々に共鳴するのだ。

ディケンズの墓石に彫ってある言葉はこうだ。

「故人は貧しき者、苦しめる者、そして虐げられた者への共感者であった。その死により、世界から、英国の最も偉大な作家の一人が失われた 」

その生き方が個性的というのなら、そうなのだろう。