心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

女の個性化?

きのう学生時代の友人と5年ぶりに会った。

今の時代の5年間って何だかものずごく長い。

いろいろあったもんね。

本当にいろいろ。

タイ料理をつまみにたくさんの話をした。

そこで彼女からうれしい報告があった。

「昔は人に合わせることに必死で、自分を抑えてばかりいた。最近は、自分ともう少し仲良くやっていこうと思ってるんだ。自分は自分。自分が納得できるなら、それでいいかなと思って」

彼女はお堅い医療メーカーに勤める銀座のOLで、長い社会人生活の中で学生時代の明るさを失った時期もあり、5年前はせっかくの美貌もくすんでしまっていた。

見た目には変わっていなかったけど、私には「らしさ」が欠けてしまったように見えた。

昨日の彼女は、昔の華やかさに大人の魅力が加わり、本当に魅力的だった。

この「らしさ」っていうのは、彼女の言う「自分は自分」と信じられるかどうかだと思う。

よく聞くフレーズだけど、それを本気で実践するのは難しい。

自己価値の実感の象徴する金星や2ハウスの状態から始まり、太陽の個性化にたどり着くまでに、人は自分自身を生きることを諦めることも多い。

他者との関わりの中で、自分の価値を信用できなくなる時もある。

または自分を大切にすることを忘れてしまう。

特に女性は、社会の中で存在を確立することに抵抗を感じることがある。

なぜなら、この前アニマ、アニムスで話したように、社会からそれを望まれないことが多いからだ。

大抵は、それを太陽期に体験する。

ここ数日、石塚氏と「個人の個性を意識化しながら他人と協力していく」ってことについて議論しているが、私の中では、まだしっかりとした方向性が見出せていない。

講座やコンサルテーションの中では、くどいくらいに説明はしているが、それが難しいことも十分承知している。

特に女性は、個性化(個人に内在する可能性を実現し、人格を完成していくこと)することで失うものも出てくるだろう。

本当は失うのではなく獲得しているはずなのだが、やっぱり金星エネルギーは女性にとって心地いい。

やっぱり、まつ毛を故意的に落としてでも、王子様に見つけてもらいたいのだ(マスカラのCMのことだよ)。

こんなCMやってるから、個性化が遠のくんだよね。

でも友人のように紆余曲折を経て、自分に帰る日が来る。

「自分であることを心地良く感じる」という感覚は、間違いなく個性化の一環だ。

旧体制も根強く、その先の道のりは長いが、そこから一歩ずつ社会に向けて手を広げていけたらもうけもんだ。

いつも言っているように、無理して進み続ける必要はないよ。

潜伏期間が重要な時もある。

自分のペースを見つけるのも個性化のポイントかもね。