心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

TYLセミナー2日目 収穫×2

参加者のみなさん、お疲れさまでした!

今日もティル氏は、ドラマチック&エモーショナルな獅子座の月の欲求満載の講義を行ってくれた。

まず、自身のASCの説明から講義スタート。

その時、TYL氏はとても印象的な言葉を口にした。

「私は自分のエネルギーを隠さない。だから、神様もきっと喜んでいることだろう」

このポジティブな自己開示!

こういったセリフもティルセミナーの魅力のひとつだったりする。

その後、シンプルかつ迅速なチャート読みを披露してくれた。

あまりに簡単にやってのけるから、驚いた人も多いかもしれない。

しかしその背後には、何層にも積み重ねられた占星術と心理学の知識があり、経験に裏付けされた直観があり、そう簡単には習得できるものではないということも忘れてはいけない。

北原サビアンさんがツイッターで「ティル先生の場合は40年以上にわたる研究と経験の蓄積があることを忘れてはいけないと思う。技術をろくに習得していない占い師が形だけ真似ても、「当てるということ」から巧みに言い逃れる言い訳にしかならないと思う」と書いていたが、その通りだと私も思う。

しかし、鍛錬することはできる。

レクティフィケーションの講義では、「人物を感じ取ること」という言葉を連発していた。

そしてこの言葉の真意をこう話す。

「教科書を見ているだけでは人助けはできない。だからこそ、想像的に考える自由を皆さんには持ってもらいたいのだ」。

また、日本の女性の声の小ささや自己表現の難しさにも言及もしてたね。

「誰も女性の言葉に耳を貸さなかったからでは?」そう分析していたのも印象的だった。

考えさせられた人も多かったかもしれない。

ティル氏は、そういったことを「感じ取ること」も大切だと言っていた。

講義の後、新宿のパークハイアットで親睦会。

そこで私は、ゲストである鏡リュウジ先生からサプライズのギフトをいただいた。

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1冊目は、仏教の智慧を説く季刊誌なのだけど、これ、読んでみたかったんだよね。

むちゃくちゃうれしい!

仏教の雑誌に、鏡リュウジ―――カルマと西洋占星術の記事?と思うかもしれないけど、鏡先生曰く、「成長という考え方はどこから来たのか。その考え方こそカルマでしょう?」ということ。

なるほど…

この辺は、もちろん本書に詳しく書かれているが、今日の占星術の在り方に希望と問題提起をしてくれた奥深い記事、私はそういった印象を持った。

もう1冊は、8月に発売されたばかりの新刊ニコラス・キャンピオン著「世界史と西洋占星術」の翻訳書だ。

「いわば、ばりばりの占星術実践者」による占星術の歴史書

鏡先生は、「占星術を学ぶ向きにとっては、基礎的教養として、また、一般の方には、占星術という一見、奇妙な営みがいかに豊穣で、かつ西洋においては文化の中心的な位置を占めていたか、そしてそれが宇宙と人間との関係をめぐる思想をいかに鮮やかに示してきたかを知るための、知的興奮のツールとして楽しんでいただけるはずだ」とまえおきで書いている。

鏡先生に占星術の有り様について聞いたところ一言、「占星術家が嘘をつかないことだよ」と言われてしまった。

つまり、こういった歴史をしっかり理解したうえで、占星術を捉える必要があるということだ。

知識が無尽蔵にあふれる鏡先生からこう言われると、そうだよね、まだまだ勉強だよねと謙虚な気持ちになる。

この本、しっかり知識に変えさせていただきます。

鏡先生、ありがとうございました!

連日連夜ハードな日々が続いているが、いろいろな刺激をもらい(ブログの感想を率直に述べてくれたBさん、ありがとうございます!)妙にテンションが高まっている。

いよいよ明日は最終日。

参加者の皆さん、テクニック、考え方、感じ方、その他たくさんのことをティル先生から受け取ってくださいね。

でも…ゆっくり本も読みたい!

サンガジャパン Vol.10(2012Summer)サンガジャパン Vol.10(2012Summer)
(2012/06/20)
アルボムッレ・スマナサーラ(寄稿)、大澤真幸×橋爪大三郎(対談) 他

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世界史と西洋占星術世界史と西洋占星術
(2012/08)
ニコラス キャンピオン

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