心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

未完成な生活

きのう上級講座がひとつ終わった。

私にとって、とても実りの大きな講座だった。

上級講座まで進むと、コンサルテーションに対する向き合い方や占星術に対する考え方、これからの方向性など、もう一歩踏み込んだ話をすることが多くなる。

きのうの終了した上級講座は、占星術のテクニックの勉強より、むしろそういった話のほうがメインだったかもしれない。

私自身、考えさせられることが多かった。

だから、私は「アネモネの会」を作って、みんなでそういった疑問に答えを見つけていきたいと考えたのだ。

生徒さんから、仕事として占星術を使っていくことの難しさ、奥の深さ、またはその曖昧さなど、そういった占星術の「定義」について意見を求められることもある。

その時、私は今の私の考え方を伝えてはいるが、果たしてそれは今後もそうであるとは限らないかもしれない。

教えながら学び、微調整を果てしなく繰り返しながら、私は占星術と向き合っている。

学びとはそういうものだ。

だから、私はこのブログに「未完成」というテーマをつけた。

上級クラスが終了すると、任意で研究生として勉強会に移行してもらう。

今日もかなりレベルの高い生徒さんたちとの勉強会だったが、最近は基礎の基礎に戻って、チャートを読んでもらうようにしている。

出生時間不明のチャートを、ティル氏の言葉を借りれば「チャートの持ち主のリアリティを意識」して、その年齢や職業などから、できる限りの情報をホロスコープから引き出して天体の象徴を考えていく。

または、運行中のトランジットを意識しつつ、チャートのどこがどのように刺激されているのか、それが個人のリアリティにどう反映されているのかを考えていく。

35歳独身の○○の職業の女性は、土星スクエアの体験をどう感じているだろうか。

彼女は土星に対し、どのような苦手意識のパターンを作ってきただろうか。

そうだとしたら、彼女の山羊座の月は、どうすれば充足できるのだろうか。

たくさんの質問を作り、相手から答えを引き出しながら、天体に対する成長の度合いを確認していく。

月ひとつをとっても、年齢や職業でこちらのボキャブラリーも変わり、提示すべき象徴の意味合いも変わってくる。

月だけで、どれくらい相手を知ることができるか。

チャート内のファイナルディスポジターは、ホロスコープ上でどのような役割を担っているだろうか。

それが作り出す弊害は何か。

たった1つ、2つの天体だけで人物像を描けるかどうか。

そんなことを、ここ1カ月やってきて、つくづく基礎の力の面白さを実感している。

別にテクニックなどなくても、ここまでチャートは読めるんだ!そう感じてもらえるよう、いろいろ工夫をこらしてみたりしている。

今週、また別の上級講座が終わる。

これからは、研究生として占星術を学んでいくことになりますね。

みなさんが成長していくとともに、私も向上していきたいと思っています。

引き続き、楽しく勉強していましょう!