心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

今日はちょっとだけロジャーズの話題

石原都知事の話もいいけど、やっぱり私は心理占星術の話題。

最近のうれしい驚きは、心理学に興味を持ち始めた人が多くなってきたということ。

「そこにある本、借りてもいいですか?」と、心理学関連の本を持ち帰ってくれる人が増えた。

占星術関連の本を読むのもいいけれど、ホロスコープを理解するためには、人間の理解を深めることのほうが役に立つことも多い。

例えば、土星を理解したかったら、「劣等感」についての考察を深めてみるとか。

「なぜ、自信を持つことができないのか?」というテーマの本をひも解けば、サクシーデントハウスをより深く読めるようになるとか。

この前の講座でK氏が「ロジャーズの本を読みました」と報告してくれたので、今日は、恐らくK氏が読んだであろう本から、月を考えるのに役立つ個所を抜粋してみる。

私は、月の象徴を説明する際、「月の欲求はひとりで満たすことはできない」という話をしているのだけれど、それはロジャーズの言う以下の点からも理解してもらえるだろう。

人が自分を受け入れ、自分の心の声に耳を傾けて、真に”自分自身”になっていくことは、他の誰かから無条件に受け入れてもらえるような共感的関係においてはじめて可能になる。

他者に受容され共感される関係こそ、人が真に”自分自身”になる上で最も必要なものと考えられる。

自分がじゅうぶんに自分自身でいられる空間、自分がどんなことを言っても受け入れてもらえる空間を他者との関係の中で体験することができる時、人は真に”自分自身”になることができるのだ。

コンサルテーション時、私たちはクライアントの空間になることが求められている。

幸運なことに私たちは、心理カウンセラーが手探りで探さなければならないであろうクライアントの空間を、月のサインや月の状態から、瞬時に見つけることができる。

そのニュアンスをしっかりつかむことができれば、クライアントを”自分自身”に導くきっかけをつくることができるかもしれない。

このような考え方は、占星術の本の中には書いていない。

人を理解するために占星術を利用したいと望むなら、やはり心理学書を並行して読んでみてもらえるといい。

今日の勉強会では、ひとりのクライアントが1年半をかけて、少しずつ変化する様子をチャートともに見てもらった。

その道のりは簡単ではない場合が多いが、それでも自分自身を取り戻していく作業を手助けできる機会に立ち会えるのことは本当に幸せなことだと思う。

そういったことを目標に心理占星術の勉強をしてもらえたら、きっとたくさんの喜びを味わうことができるはずだ。

K氏。

引き続き、心理学の本と向き合ってみてください。

次の講座で、またいろいろ話を聞かせてくださいね。