心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

パラレルワールドと羽生善治

カイロンのみなさん。

お疲れさまでした!

懐かしい顔、新しい人、そんな環境の中、とても楽しく講義することができました。

ありがとうございました!

特に大阪講座では、3つすべての講座に参加してくれた方が何人かいらっしゃいましたね。

きっと帰りの電車では、頭がグルグルしたことと思います。

心理占星術基礎講座は、9か月の長いおつきあいになりますね。

来月も様々な工夫を凝らしながら、占星術の魅力を伝えていけたらと思っています。

11月もよろしくお願いします!

そんなこんなで、かなりハードな週末を送った私は今、まるでパラレルワールドから生還してきたような不思議な気分でいる。

土曜日のカイロン講座の後、高校の同窓会に参加し、二十何年ぶりの友人たちと再会して、泣いたり笑ったり、いつも感じないような心の温かさを感じたり。

日曜日、始発の新幹線で大阪に向い、頭の中が空っぽになるほどしゃべりまくった後、ぼんやり大阪の街を歩いていたら、気がついたらグリコのネオンの脇にいて、急に自分が異邦人になったような気がしたり。

月曜日は午前中鑑定をした後、ちょっと足を延ばして鞍馬、貴船に行き、山の中で身体が浮遊したよう(天狗みたいに!)に感じたり。

八坂通りから見た満月があまりに美しく、また夜の高台寺の池に移る色が変わり始めた紅葉に涙したり。

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この時期の京都は、いろんなところでライトアップしていて本当に幻想的。

ということで、週末の体験を頭や心に落とし込むのに時間がかかり、ここ数日たくさんのの夢を見て、今日、ようやく通常の生活ができる状態に戻ってきた。

あーびっくりした。

このまま宇宙人にでも誘拐されるかと思ったよ。

戻ってこれて本当によかった。

ということで頭を現実に戻し、より実りのある講座をやっていきたいと心に決めた。

で、何で羽生?なのかと言うと、週末、何人かの方から同じようなメールをもらって驚いたのだが、その内容というのが「直感力を信じてみようと思います」というもの。

で、クライアントさんから、羽生善治の「直感力」という本が素晴らしく良かったので、一度読んでみてくださいと勧められ、京都からの帰りに買って読んでみたのだ。

確かに、良い本だった。

まず占星術的な視点から言うと、「成長した天秤座は、こんなふうに人と調和することができるのか!」という発見ができたというのが一番の収穫だった。

第四章に「他力を活かす」というのがあるのだけれど、こんなことが書いてある。

「直感の熟成は、自分一人ではなし得ない。相手の力を活かし、自分の力に変えることが、自分の創造性、やる気の継続へとつながる」

だって!

「そうして向かい合う二人でいかに美しい局面を生みだしていくか--それが将棋の醍醐味であり、直感を磨くための道筋だと思っている」

さすが王者!

ウィキにも「長年のライバルである森内俊之は、「彼の凄さは、周りのレベルも上げつつ、自分のレベルも上げるところにある。勝負の世界にいながら、周りとの差を広げることだけにこだわっていない」と書いてある。

その他、天秤座が陥りやすいと言われている「決断力」の問題を解決する方法が書いてあったりする。

羽生善治の考え方は、もちろん天秤座だけに有効ではない。

大一番の勝負の場で7割以上の勝率を上げた彼の説く現場感覚は、私たちコンサルテーションの現場でも役に立つものが多いだろう。

一言一句すべてが納得でき、品川までの車中に一気に読み切った。

情報過多な現代の将棋についても苦言を呈している。

「今の情報化社会では知識や計算は簡単に手に入る、出来る物。だからもうあまりそれらに意味はない。これからの時代の人間にとって大事なのは決断する事だと思います」

最終的に人は、どこかで選び取っていかなければならない。

その時こそ、長年の経験と自分の個性が鍵になる。

彼は天秤座の太陽に天王星が乗っている。

この本には、太陽を個性的に輝かせる方法も書いてあるので、いろいろアドバイスの参考になると思う。

そういえば彼、先日も見事な逆転勝利を飾っていたね。

また羽生さんの話、どっかの講座でするかもしれないよ。

その時は、「また言ってるよ」って見逃してね。