心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

分け合う優しさ貫徹――アンパンマンのマーチ

空の高い位置に美しい月が出ている。

静かな夜。

嵐の後は、いつもそう。

しかし、大島ではいまだ50人近い人が行方不明のままだ。

そんな時、やなせたかしは、どんな言葉をアンパンマンに託し、どのように被災者に勇気を与えるのだろうか。

私のアンパンマン好きは友人には有名で、先日も友人と散歩に出かけた際、ずっとアンパンマンのマーチをくちずさんで友人にうっとうしがられていた。

「身代わり鳥」キャンドルの中に仕込まれているものは、アンパンマンの映画「いのちの星のドーリー」からヒントをもらった。

そしてまた、私の幼少期の孤独を癒してくれたのは、やなせたかしが編集長を勤めていた雑誌「詩とファンタジー」だった。

柔らかな色合いと不思議な図柄の表紙、そしてやなせたかしの優しい詩にどれだけ傷を癒してもらっただろうか。

彼は、いつでもヒューマニストだった。

私のアンパンマンのお気に入りのシーンは、自分の顔をちぎって空腹の人を満たしてあげるところだ。

彼は、「人生の楽しみの中で最高のものは、やはり人を喜ばせることでしょう」とコメントしている。

彼の太陽は水瓶座だ。

そして、彼の最期の時=13日午前3時8分。

ちょうど月が水瓶座に入った時刻に彼は息を引き取った。

きっと、いのちの星になったのだと、私の理想主義は言う。

今日、ちょうどサタンリターンを迎えた若い男性の鑑定をした。

道に迷い、自分の能力を持て余す、そんな年の頃の男性だ。

太陽が輝く道を話し合いつつ、その道を選択をするのは彼しかできないことも知っている。

人生は長いようで短く、短いようで長い。

諦めず進めば、きっと彼はその道を探し当てるだろう。

やなせたかしの場合、還暦を過ぎたあたりから、ようやく彼の咲かせた花に光が当たった。

「もっと若い時に世に出たかった。ただし遅く出てきた人というのは、いきなりはダメにならない。こんなことしてていいのかと思っていたことが、今みんな役に立ってる。無駄なことは一つもないですね」

と、彼は言った。

私も諦めず生きていこうと思う。

アンパンマンのマーチ

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び

たとえ胸の傷が痛んでも

何のために生まれて 何をして生きるのか

答えられないなんて そんなのは嫌だ!

今を生きることで 熱いこころ燃える

だから君は行くんだ微笑んで

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び

たとえ胸の傷が痛んでも。

ああアンパンマン優しい君は

行け!皆の夢守るため

何が君の幸せ 何をして喜ぶ

わからないまま終わる そんなのは嫌だ!

忘れないで夢を 零さないで涙

だから君は飛ぶんだどこまでも

そうだ!恐れないでみんなのために

愛と勇気だけが友達さ

ああアンパンマン優しい君は

行け!皆の夢守るため

時は早く過ぎる 光る星は消える

だから君は行くんだ微笑んで

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び

たとえどんな敵が相手でも

ああアンパンマン優しい君は

行け!皆の夢守るため

あんぱんまん