心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

ライフストーリーとホロスコープ――アネモネの会east!の報告

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アネモネの会east!に参加の皆様。

本当にお疲れ様でした!

終了時刻23時30分という、かなり長丁場になりましたが、みなさん無事帰れましたか?

いや~、本当に面白かった。

朝までずっと聞いていたかったくらい面白かった。

面白かったし、でも時々少し悲しかったり、心の底から共感したり。

みなさんが帰った後も頭の中で、それぞれのライフストーリーがぐるぐる回っていて、現実と語りの区別がつかなくなるようなトランス感が続いていた。

朝目覚めてからもそう。

あんまり面白かったので、第2弾も行おうということになりました。

合宿とかで夜な夜な語り合うのもいいね。

これ、クセになりそうだね。

今回は、私のライフワークでもある「ライフストーリー」という手法を取りながら、参加者の皆さんに自分のホロスコープを語ってもらった。

ライフストーリーというのは、社会学をはじめ文化人類学、心理学、歴史学などにおける研究法として使われているのだが、その歴史は10年余りしかない。

ライフストーリーは、「個人が聞き手とのコミュニケーション過程をとおして過去の自分の人生や自己経験の意味を伝える語りのこと」であり、「インタビューという語り手と聞き手の相互行為をもとに共同で産出される自己と個人的経験についてのオーラルな語りの単位」のことである。

聞き手の意図が加わることで、語り手のある側面に光を当てることができるという、相互の働きかけの上にライフストーリーは成り立っている。

ということで、今回は一方的な語りではなく質問形式で行ったのだが、これがうまく働いた。

聞き手それぞれの狙いにより、語り手の言葉にふくらみが出て、ホロスコープが立体的になった。

この手法は、もちろん鑑定の現場でも使えるが、意識的に行うことで、より相手の中に深く切り込んでいくことができるものである。

また、「自己を語ることは自己の意味を構成すること」でもある。

ライフストーリーは、「私たちはだれで、どのようにいまの私になったのか、という自己の意味を表して」おり、「私たちがこの事故の意味を伝え他者と交渉するための重要な手段」となる。

一応、こういったふたつの狙いがあったわけだけど、小難しい理論は置いておいて、とにかく純粋に面白かった。

久しぶりに大笑いし、心のつながりを感じることができた。

もちろん、占星術の勉強にも大いになったと思う。

特に、月の私的感覚は「私的」というくらいだから、それこそ本人に聞いてみないと実のところはわからない。

昨日は、双子座の月にスポットが当たり、そして双子座の月同士が共感し合うという奇跡の現場に立ち会うことができたね。

風エレメントの月の離人感、または防衛力の欠落というものがどういったものなのか、みなさん、かなりお勉強になったのではないだろうか。

講座でも様々なチャートを使って勉強しているが、本人の口から語られる話ほど、実感が込められているものはないしね。

とにかく、やっぱり人間は愛おしい。

それぞれの違いはあれど、喜びも悲しみも可笑しさも、総じて人はどのような存在も愛おしいものだ。

それが昨夜の水瓶座の月やグランドクロスだね。

あの人この人の話をもっともっと聞いてみたいと思ったけれど、楽しい時間はあっという間。

予想以上に実りの多かった「自分のホロスコープを自分で語ろう」。

Iさんの企画、そしてIさんの勇気ある「ホロスコープ語り」に刺激され、今回の充実した会を成立させることができました。

本当にありがとうございます!

アネモネの会は、今後も様々な企画を計画中。

アーユルベーダ、二宮先生による体操教室、ヘアメイク、マンダラ刺繍、マッピング第2弾といろいろ計画していますが、やっぱりまたやろうね「ホロスコープ語り」。

今回、参加できなかった方もいるし、次回はテーマを決めて行いましょう。

では、次回のアネモネの会をお楽しみに!

nico