心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

明日のカイロン大阪・時期読みは「現在」の時間的展望

火星が順行に戻り、太陽は双子座入り。

もう、火星の言い訳(やる気がないとか、調子が出ないとか)もできない。

さあ、夏に向けて楽しくやっていこう。

で、明日のカイロン大阪講座は、時期読みの「現在」です。

「現在」は私の最も好きな視点ですが、前回の講座でもお話ししましたが、それはアドラーの考え方に由来しています。

今の問題を解決すれば、過去の問題は解消される。

過去の原因にばかり目を向けると、身動きがとれなくなる。

人の生き方は、過去に支配されない。

といった考え方を支持しているので、今回の講義は、「今」の問題に集中する現場でのテクニックを学ぶ予定。

ネイタルチャート、コンサルテーションチャート、3重円を使い、クライアントの「今」の問題を取り出してみようというのが、明日の講義の大きなテーマとなります。

「現在」を知るというのは、現実を知るのと同じことです。

自分を環境や状況に照らし合わせ、現実的立場を理解するという、なかなかシビアなものでもあります。

とても勇気のいることですが、「今」は私たちに多くのことを教えてくれるものでもあります。

なぜなら、過去も未来も、「今」のフィードバックでしかないからです。

ところでアドラーって最近、ものすごく流行っているらしいですね。生徒さんから聞いたところによると、アドラー関連の本が心理学部門のベストセラーになっているそう。数年前までは、名前も知られていなかったのにね。

アドラーが流行ってくれると、私も自分の考えを大々的に表明しやすくてうれしい。

今回の時期読みシリーズは、過去―現在―未来という時間軸について考えてみようというのがテーマですが、なぜ、時間という流れを3つに分けて学ぶのかというと、過去志向、現在志向、未来志向というように、人にはそれぞれの時間的志向というものがあるからです。

エネルギーをどの志向に向けやすいのか、それを知ることで、生きづらさのひとつの問題点に気づくことができます。

どの志向が正しいということでもありません。

現代の心理学(コーチングなどの自己啓発も含めて)は、どちらかというと「未来志向」が好まれていますが、志向に偏りがあると、実はそこが問題にもなってしまうこともあります。

昨日のミッドポイントの勉強会でも、時間的志向の見分け方とアドバイスのコツというのをやりましたが、弱点となる時間の志向、または方向性を意識するというのは、生き方の調整にとても役立ちます。

何とも単純で明快な技法なのですが、あんまり面白いから、引き続き、このお勉強を続けていこうと思っていますが、明日のカイロン講座でも、この技法をお伝えしたいと思っています。

ということで、まず第1部は、個人の過去―現在―未来の時間的志向の見分け方とアドバイスというのをやっていく予定ですが、その前に、簡単に時間的展望(time perspective)について考えてみようと思っています。

時間的展望というのは、クルト・レビンの言葉で、「ある一定の時点における個人の心理学的過去と未来についての見解の総体」という定義となっています。

ある論文によると、「青年期は時間的展望の獲得期とされ,自己の人生に対して時間的な視野が広がるが,それと同時に現実と非現実が分化し,未来に対しては期待とともに不安も抱くことが示唆されている」ということです。

この辺の理解を深めつつ、時間的志向を考えていくと、より分化された時間感覚を、まとまりのある「人生」へと調整できるのではないかと思っています。

そして、第2部で個人の「今」を切り取っていきます。

繰り返される「今」のパターンを分析することで、解決の糸口が明確になるのではという目論見です。

前回に引き続き、今回もかなり実験的な要素が強いですが、他の講座では学べない、具体的、実践的な内容を学んでいこうと思っています。

どうぞお楽しみに!

そして、心理占星術基礎講座は、引き続き、天体の象徴を学びます。

水星―木星、金星―火星のバランスですね。

こちらも気づきの多い講座になると思います。

では、明日も元気にお目にかかりましょう!

nico