心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

時間的展望とホロスコープ 分化された「時」を統合する

カイロン大阪のみなさん!

今日も長い時間、お疲れ様でした!

今日は、時期読み「現在」。

ネイタルチャート&コンサルテーションチャート&3重円から考える、個人の「今」の切り取り方について学びました。

その前に、早期回想の復習、時間的展望と時間的志向も行いました。

早期回想、やっぱり面白いね。

個人的に今日の講義をとても楽しみにしてた。

カイロン講座を通じて、「時」を強く意識し始めてからというもの、鑑定の現場での安定感というか、アドバイスの方向性が見つけやすくなったと感じていたので、皆さんと今日の講義をシェアしたいと強く望んでいたからだ。

資料がなかなかまとまらず苦労したが、その分、自分なりには面白いものができたと思っている。

みなさん、ちゃんとついてきてくれたかしら?

資料にもあったけれど、時間的展望によって目指すべきは、「過去・現在・未来の重みが個人の中でほどよく統合されており、個人が昨日までの自己をしっかりと引き受け、未来を志向しつつ、現在を主体的に生きる状態を目指すということ。

それを考えるのに、ホロスコープはなんと役に立つ道具だろうと実感している。

ホロスコープには、天体の発達年齢域という過去が刻まれている。

ハウスという、個人を取り巻く幼少期の環境が描かれている。

また、MCなどから考えられる個人の未来の可能性も読み解くことができる。

そしてもちろん、ホロスコープから「今ここ」の個人の存在を見ることもできる。

時間の総体がそこにあり、個人全体の人生がある。

なので、今日講座中に話したように、ホロスコープの象徴の意味づけを変える、使用の仕方を変えることにより、過去も未来も思うがままに印象を変えることができるということだ。

過去から現在、未来は一本の線でつながっているわけではない。

私たちは現在という時を基軸にし、過去からのフィードバック、未来からのフィードバックを受け取っている。

しかし、今の時代は社会情勢、雇用状態の問題からネガティブな未来的時間志向が強まっているといわれている。

「先の見えない不安」から、現在の緊張や不安を生んでいるということだ。

また、悩みを抱えたクライアントは、時間的展望が分化されていると感じていることが多い。

過去、現在、未来が散り散りばらばら、過去を振り返れば後悔があり、未来には描けず、よって現在が宙吊りになってしまっている。

その時、どの時制、どの時間的志向でバランスを取るかというのは鑑定の現場でとても役に立つ。

例えば、過去の時制の意識が低い場合は、現在の自己イメージの肯定感、「ここにいる」という実存感が低い。

現在の時制の意識が強すぎる場合は、目前の出来事に振り回され、未来のビジョンに欠ける。

また、例えば未来志向型は、「もしも~できたら」というような可能性の中に生き、現実に動きを作ることができない。

時間的展望を安定させるためには、自己受容とともに、共同化という他者と築き上げる時間意識が役に立つことも大いに考えられる。

人がどの時制、どの時間的志向を持っているのかの見分け方は、天体のエネルギーを並べることで見ることができる。

この辺は、東京の勉強会でもだいぶ盛り上がっているテクニックだね。

テキストにも書いたけれど、私たちができることは、クライアントに時間の連続的安定性、「あなたのこれまでを見守ってきたし、必要であれば、これからも見守り続ける。だから、安心して今この時を共有しましょう」という、場を作ることだ。

あんなこんなで、実験的な講義内容ではありましたが、皆さんと、とても楽しい時間を過ごすことができました。

たくさんの方に参加していただき、うれしい限りです。

次回は、時期読み最終回。

「未来」についてやります。

現在を足掛かりに、どのように未来をプランニングしていくか。

未来という時間を心理学的に深めてみたいと思っています。

また、基礎講座もだいぶ楽しかったですね。

天体の象徴は、いつだって豊かで学びが多いです。

次回は、トランスサタニアンやります。

来月は、第5日曜日、6月29日に変更になったようです。

お間違いのないよう、来月も楽しくお勉強しましょう!

nico