心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

心理占星術的トランジットの考え方

お友達と月夜をゆるゆる散歩。

雲の切れ間から見える透き通った満月の光、きれいでしたね。

さて、サッカーW杯開幕。

これからしばらく、サッカー漬けの日々が続く予感。

先日、アネモネプロジェクトの仲間から、「競い合うの観て面白いですか?」と言われたけれど、そうね、やっぱり面白いね。

オリンピックとかもそうだけど、老若男女、貧富の差も関係ない、多くの人たちの夢や希望、歓声といった熱狂に触れると、どうしたって胸が高まっちゃうね。

また、選手たちの4年間の想像を絶する努力と家族や地域の人々、企業や国民が背負わせている重圧、それをバネにし試合に臨む姿に、それはもうグッとくる。

オリンピックなんて、選手が登場してくるだけで涙ぐんでしまう。

田舎のおばあちゃん状態だ。

彼らには、もちろん金星ー土星も火星ー冥王星も水星逆行も関係ない。

4年間の集大成を、「今、この瞬間」に出し切らなければならない。

むしろ、そういった天体の影響を味方につけられたも者が試合を制する。

夢のようなプレイのことを、よく「サッカーの神様に愛された」と言ったりするが、占星術的に言えば、太陽系をを味方につけた、つまり「太陽の引力で太陽系をコントロールした」ということになるだろう。

「個人は、その天体の影響をどう受け取ったのか。ここから、どこに向かっていくことが個人の最良となるのか」を考えるのが、心理占星術のトランジットに対するアプローチとなる。

なので、「天体のせいでこうなった」というように、現象としてトランジットを語ったりはしない。

できればトランジットを、「今、自分はどう感じているのか」というように内観することから行ってみてほしい。

クライアントのどの体験がトランジットに結びつき、どういった印象で語っているのか、注意深く耳を傾けてほしい。

例えば、火星□冥王星のトランジットは以下の洞察が役に立つかもしれない。

どんなもの、どんな人に惑わされているのか。

何にこだわり、何に痛みを感じているのか。

自分の本心は、どうしていきたいと思っているのか。

他者と価値観をすり合わせるために、どのような妥協ができるだろうか。

これらを意識にのぼらせてみてもらいたい。

その調整ができれば、後の天王星のトランジットにおいて、凝り固まったこだわりを手放し、未来に向けた風通しのいい自由な選択肢が生まれ、自分らしく生きるための新たな道が見えてくることになるだろう。

トランスサタニアンの内側で起こった体験が下降し、水星逆行に到達したのち、これまた素晴らしい調整、認知(ものの見方、考え方)を整える、「内省」という機会を与えてくれることになる。

水星はメッセンジャーという役割を担っているが、メッセンジャーとは、私=地球=月と社会=太陽系を結ぶ「境界連結者」の意味である。

太陽系で得た体験を月=私的感覚にフィードバックする機能、また私的感覚を太陽系=社会活動に活かす機能が水星の働きである。

つまり、水星逆行の「内省」が上手に行われれば、他者に惑わされない、もっと自分らしい考え方で世界を見ることができるようになるということだ。

この時期のトランジットは、うまくいけば個人の成長に大いに役に立つ。

私もいくつか、認知を変えることができたような気がしている。

言うほど簡単ではないかもしれないけど、できれば現象に振り回されるのではなく、自分はどうしていきたいのか、そこを中心に考えてみると、とても有意義な体験ができるのではないかと思う。

どんな成果を手にしたのか、講座の時、また皆の話を聞かせてもらえたらうれしいです。