心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

行ったり来たり。宇宙はまわり、天体は生きている。だから面白い

ネイタルチャートは、書き換え不可能なものという、宿命的刻印として読まれることが多い。

時々、リロケーションやレクティファイなどで、出生データを修正することもあるようだけど、気休めくらいにしか変わらない。

背負ったものを、そう簡単に手放すことなどできない。

一方、トランジットは天体を動きのあるもの、生きているものである。

実際のトランジットの象徴の表れ方は、出会いがしらのような新鮮な表情を見せるものである。

こちらが予測できるほどには、惑星たちが見せるテーマはそう単純ではなく、だから、時代を生きるということは、いつだって驚きに満ちている。

明日から金星の逆行が始まるわけだが、さて、どんな現象が体験されるのだろうか。

ここしばらく、火星がとてもパワフルな配置になっていたので、金星とのバランスを取るのがとても難しかったように感じる。

”得る”という未来の力動に意識が向き、”既にある”という内向きの実感が弱まってしまっていた。

欲求が高まると、幸福感は下がる。

疲弊、消耗し、すさむ。

そんな中、逆行運動が始まる。

乙女座から獅子座に戻り、土星木星とコンタクトを取り、社会における何者であるかを否が応でも実感することになるだろう。

その時、「既にある」という自分のリソースに意識が向けば、素晴らしい金星逆行体験になるだろうと思う。

自己を肯定することを再学習し、そこから自己改善の乙女座に戻っていく。

意識を外に放出せず、内側にエネルギーをため込むこと。

不動の金星は、そうして力を身につける。

逆行運動が終われば、重要な天体は柔軟サインに移っていく。

なので、”揺るぎなさ”を見つけることが大事になるね。

そんなふうに、生きている天体の現象とともに、自分の成長のサイクルを重ねるのは理に適っている(と思っている)。

金星は

私に備わった

命の恵みを慈しむ

今度、勉強会でみんなの不動サイン体験のお話、聞かせてもらおうかしら。