心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

あなたの世界を教えてください 月のお話

深夜近いのに外がやたら騒がしいのは、神宮球場から聞こえてくる歓声。

11回裏、サヨナラ打で、ヤクルト14年ぶりのリーグ優勝だってさ。。

今日の講座中も話題になった、月の話。

先日、麻美ちゃんから「大江健三郎のおすすめの本があったら教えてください」と言われた。

大江健三郎好きを公言して、かれこれ25年。

「おすすめの本を教えてください」の問いかけは、5年ぶり3回目。

大江文学がなぜ素晴らしいのか、なにが面白いのかを熱弁し、一気に血圧が上がったという体験をした。

そう。

うれしかったのだ。

私の好きな世界に興味を持ってくれる。

そして、その世界に踏み込もうとしてくれる。

そのことが、とにかく素直にうれしい。

月が一番望むもの。

それは、「理解」と「受容」だ。

その感覚があって、初めて、月の安心感と所属感覚につながる。

現場では、この「理解」と「受容」が非常に重要になる。

相手は今、どのようjな理解を求めているのだろうか。

自分の世界をどんな言葉で語り、どんなものに興味を持ち、どんなことに心を痛めているのだろうか。

どんなことを「理解」することができれば、相手は心を開き、または内発的意欲にスイッチが入り、自分の言葉で熱く語り始めてくれるだろうか。

目の前の相手の声を無視して、月サインでテーマを限定するなんてことはしないように。

現場では、いつだって月は私的なものなのだ。

現場では、象徴を一般化したり、抽象化したりはしない。

月を制するものは、現場を制する。

月の領域まで触れることができた時、お互いの中に温かな関係性が生まれる。

それが現場での喜びの体験になる。

普段の生活でもそう。

相手の世界に興味を持ち、相手の好奇心を受け入れ、お互いの世界を共有していく。

少しでも多くの人と、そんな体験ができたら、みんな、いろいろな場所に所属を持つことができるよね。