心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

デトリメントとか逆行の時は、月の裏側について考えたりするのにいい

最近、講座や勉強会でそんな話をよくする。

月の裏側。

地球からは、月の裏側の大部分を見ることはできない。

ジオセントリック占星術的解釈をすれば、

「地球=私からは、月=私の心の半分も知ることができない」ということになる。

月は、私の一部であって、すべてを把握することができない無意識的な領域のものである。

そこで、自由連想法催眠療法などが生まれた。

月の裏側を知るには、まず「私」から、できるだけ離れないといけない。

または、”平常”ではない体験をしなくてはいけない。

そこで、月ー冥王星(火星)ー海王星木星)の体験をする必要がある。

他者からの刺激や新しい体験こそ、月の裏側を知る機会になる。

または、悲しいニュースに触れたりしたときとか。

または、デトリメントや逆行というのも、私の裏側を知るよい機会だ。

月の裏側は、通常は見て見ぬふりをしている側面なわけだが、デトリメントというネガティブな体験、もしくは逆行という、通常の働きとは違う体験をすることによって、自分の弱点や改善点、劣等感を突き付けられるわけで、「ああ、私って、こんなダメだったっけね」と月の裏側が浮き彫りになる。

その時、初めて、私=月をペーパームーンではなく、立体的に感じられるわけだ。

こんなダメな私も含めて、”まあるい私”が出現する。

心理占星術的には、成長の体験ということになる。

そんなことをゆるゆる考えながら、心に耳を澄ます。

乙女座・木星が逆行中、凹み体験も含めて、きっと自分を静かに見直すことができているだろう。

ときに、自分の未来に不安を感じたりすることもあるかもしれない。

それも含めて、自分の月の裏側にテーマがあるはずだ。

月は、裏側もきっと美しい。