心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

旅ラボ★ローマ3日目 ニキのタロットガーデンで感性を呼び覚ます

皆さん、こんにちは。

ローマ2日目は念願のニキのタロットガーデン。

トスカーナ地方を目指し、車で走ること2時間。

果てしなく続く牧草地帯に、突如それは現れる。

タロットガーデンとは、モデルでもあり、画家、彫刻家でもあるフランス人、ニキ・ド・サンファルの手がけた彫刻庭園のこと。

名前の通り、タロットカードをモチーフにしているのだけど、それはもう素晴らしすぎて、今でもまだその余韻が心にのぼってくるほど。

小高い丘の上に配置されている数々の彫刻は、そのすべてが心地よさそうに楽し気に、ゆったりと存在している。

彫刻すべての存在が望まれていて、祝福されていて、満たされている。

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まず、マジシャン&女教皇の彫刻、そして運命の輪の噴水が迎えてくれる。

タロットガーデン全体をゆったり見下ろしているのは女帝。

タロットカードの象徴ーー愛、包容力、母性そのものに丘の上でどっしりと出迎えてくれている。

女帝の中に入ると、そこには「暮らし」があった。

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鏡のピースがちりばめられた、きらきらとした夢のある空間の中では、理屈抜きに心がときめく。

子供も大人も大はしゃぎだ。

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きらきらと反射する鏡のピースひとつひとつに来訪者それぞれの顔、それぞれの人生が映っていて、その顔がみな笑顔であることに心打たれる。

こんなに愛のある世界って…

感動のあまり言葉も出ない…

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月、節制と次々にタロットカードの世界が展開されていく。

ニキは精神的に落ち込んでいる時、自分を勇気づけ、助けてくれるものとしてタロット占いをやっていたという。

不遇な幼少時代(性的虐待)の記憶を修復し、自分と家族が幸せな時を送れる理想郷を制作したいと思うようになり、このタロットガーデンを手掛けることになったということだ。

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何のカードかわかるかな。

法王、恋人たち、力、死神、塔、悪魔、星、太陽、隠者…

すべては、必要なものとしてそこに配置されている。

私がタロットを教えてるときに、いつも使う言葉だ。

ここに来て、その言葉が確信になった。

すべて、意味のあるものとして存在している。

旅ラボの仲間もみなそれぞれに得るものがあったようだ。

みな、ひとしきり感動し、帰りの車の中でニキのタロットカードを一枚引きし、得たものをシェアしあった。

ニキは言う。

女はみんな、心の内側に庭園を持っている。

ニキは、アメリカのサンディエゴにて71年の生涯を閉じた。

最後に、とてもとても素晴らしいニキの言葉を。

私はこのために生まれてきた。

こどもを連れて来られる庭園、瞑想できる庭園、人々に喜びをもたらす庭園をつくるために。

芸術と自然が一体となった庭園をつくるために。

まわる

まわる

世界はまわる