心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

ノード軸・水星・海王星 言葉をとてもよいものだと思えた日

今日は、朝から心が動いた。

オリンピック選手のうれし&悔しの記者会見、イチローの喜びの記者会見、天皇陛下のお気持ち、個人鑑定、思いがけない人たちからのお便り…

感動した人も多いと思うイチローの言葉。

「僕が何かすることで僕以外の人たちが喜んでくれることが、今の僕にとって何よりも大事なことと再認識した瞬間でした」

または、天皇陛下のお言葉。

「伝統の継承者として、これを守り続ける責任に深く思いを致し、更に日々新たになる日本と世界の中にあって、日本の皇室が、いかに伝統を現代に生かし、いきいきとして社会に内在し、人々の期待に応えていくかを考えつつ、今日に至っています」

これが海王星的な役割――奉仕、貢献、継承、夢の体現者――を持つ者の言葉なのだ。

または、記憶のひだに埋もれたイメージをゆっくり引き出す美しい詩。

今日、大阪のSさんから”言葉の暑中お見舞い”として、宮沢賢治注文の多い料理店』の一文が届いた。

Sさんは、いつも素敵な言葉で私のこころにうるおいを与えてくれる。

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わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとほった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。

またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、一番素晴らしいびろうどや羅紗や宝石入りのきものに、かはっているのをたびたびみました。

中略

けれども、わたくしはこれらのちひさな物語のいくきれかが、おしまひ、あなたのすきとほったほんとうのたべものになることをどんなにねがふかわかりません。

最初の一文で言葉の魔法にうっとりしますね。

そして涼しくなるような気がします。

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「きれいにすきとほった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむ」ですって!

なんて、美しい言葉の並びなんでしょう。

今日は、ちょうど月の通り道・白道と太陽の通り道・黄道の交点、ノード軸が水星、海王星に触れるタイミングだったんだね。

ノード軸は出会い、または記憶。

水星は言葉。

海王星は集合無意識。

今日は、言葉を通して、様々な思いに触れ、記憶に触れることができた。

言葉をとてもよいものだと思えた日だった。

私からの言葉の暑中見舞い。

今日は天秤座の月だから、天秤座の作家オスカー・ワイルドの「獄中記」からの最後のセンテンスを。

しかし正しきものにも、だたし正しからざるものにも、等しく甘露の雨を降り注ぐ自然は、私が身をひそめ得られる岩の亀裂をもち、私が妨げられることなく静かな中に泣くことのできる秘めやかな谷をもっていることであろう。

自然は私がつまづくことなく闇の中を歩けるようにと夜に星をかかげてくれるであろう。

また、何者にも私に危害を加えるために後をつけて来ることのできないようにと、私の足跡の上に風を吹き送ってくれるであろう。

そして大洋の水をもって私を洗い浄め、苦き薬草で私を健やかにしてくれるであろう。