心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

牡牛座の時期に内発的動機づけの感覚を育てる

朝、ベランダの植物に水をあげていたら、お隣の婦人にベランダ越しに「よく咲いているわね。手入れが上手なのね」とほめられ、朝から上機嫌になった。

さいころ、「世界中どこにでも行けるとしたらどこに行ってみたい?」と聞かれ、いつも「お花畑!」と答えていたそうだけど、職変えするなら十勝千年の森のガーデンデザイナー、ダン・ピアソンのような仕事をしてみたいといつも思っている。

空間全体が愛と幸せで満ちている。

人も自然もそこにあることが当然のように違和感なく配置されている。

そんなランドスケープを作り出せたらいいなあと。

森羅万象、自然が作り出すものはすべて美しい。

朝の光も風に揺れる木々も、海に映る月光も雨音もすべての瞬間が美しい。

牡牛座のこの時期に新緑の色、春の香り、風の心地よさなど、五感を思いっきり喜ばせ、それを自己確認するのは大切だ。

自分の感覚が何を感じ取っているのかを知り、何を求めているのかを知る。

外のものさしに頼らない、自分だけのものさし=自己感覚を形成していくためには、自分の喜びを知ることが先決なのだ。

教育現場では当然の考えかもしれないが、個々人の「内発的動機づけ」をどう引き出していくかというのを、私もいつも考えている。

アメリカの心理学者リチャード・ドシャームには、「自分が外的な力によって操られる”チェスの駒”のような存在ではなく、自分自身の行為の”源泉”でありたいという欲求に内発的動機づけを解明する手掛かりがある」と考えた。

外的報酬――金銭、承認、評価、成功――を求めることで、自己の中にある成長と喜びの機会を失い続けていく、そしてやがて、行為が苦痛そのものになり、その活動に対して抱いていた熱意や喜びを失ってしまう…

一方、内発的動機づけを体験するということは、人生がより楽しくなると同時に、自己理解が深まり、自分に対する誠実さが生まれる、真の深い興味がどういうものか、その喜びを知ることができる。

つまり、自分に近づく行為ということだが、外的報酬に支配されたストレスフルの活動とは対極の体験でとなる。

この辺は、私の職業占星術でもお話ししていることですが、

熱意やワクワクを感じる活動であること(牡羊座=火星)、自己価値=自分らしさ、を実感できる喜びある活動であること(牡牛座=金星)、知的好奇心をくすぐられ続ける活動であること(双子座=水星)、この最初の三つの自己感覚を高めることによって、人生が常に内発的動機づけ(モチベーション)によって活気づくことになる。

これを絶やさず持ち続けることで、外のものに刺激に左右されない喜びを自分の内側に育てることができるだろう。

多分、うちのベランダの花は今が一番きれいなので、講座や勉強会の時はぜひ見てみてね。

IMG_0808.jpg

あー、いつか世界のガーデンをめぐる旅に出かけたい。