心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

トランジット読みとは瞑想のようなもの まずは自分のために読む

先日、ブログで、「トランジットを読むということは、内的世界と対話をすること」というのを書いたのだけど、時期読みパーフェクトマスター講座の参加者の方から、「やっぱりトランジットを読むって難しい!」という言葉をもらい、改めて、勉強会でトランジット読みの難しさについて考えてみた。

私の意見は、たってシンプル、「トランジット読みが難しくないわけがない」ということなのだけど、その難しさの理由というのは、つまり、「トランジット」の象徴読みというのは、どこにも寄りかかるものがないということだ。

ネイタルチャートならチャートの持ち主に、イベント図ならイベントのテーマに、それぞれ象徴のイメージを当てはめればいい。

けれど読むべき対象がないと、それはただの記号の羅列でしかなく、一体どこに光を当てて読めばいいのか、何にどう紐づけて読めばいいのかわからない。

そうなった時に頼るべきは、自分の「意図」しかない。

しっかり、意図して読む。

何をどう読みたいのか。

何を伝えたいのか。

「意図」をはっきりさせて読むことで、天体、サイン、ハウスといった象徴のひとつひとつに意味が、読むべき理由が見えてくる。

つまり、トランジット図とは自分の意図した内的世界の表出したものなのだ。

外で起こっている事象ではなく、自分の中で理由づけした内的世界、大宇宙を内側に展開させ、自分の意図した世界をイメージする行為である。

トランジット読みには、瞑想のような「内観する」という要素がある。

自分がとらえた世界は、宇宙はどのように見えている?

どこに一番光を当てて読んでいるのだろう?

それはなぜか?

なぜそのような意味を持つのか?

まずは自分のために読めるようになってほしい。

そのため、時期読みパーフェクトマスター講座の第1回目の宿題は、自分がとらえた印象について書いてもらうことにした。

まずは、自分の言葉で、自分の体験でトランジットを語る。

そして、自分のためにスケジュールをする。

それができれば少しずつ、内なる宇宙が広がり、外の世界とのシンクロができるようになる。

私という個人的存在が、全体性を持つようになり、そしてまた全体の一部である私という存在が明確な意味を持つようになる。

総選挙、新党設立、北朝鮮をめぐる関係諸国の対応、いろいろ外では起こっていますが、まずは自分の宇宙を把握する。

それができれば、トランジット読みの第一歩を踏み出したことになるはずです。