心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

”始末”の季節だから、社会の傷として同じ苦悩を引き受ける

今起こっている一連の政治的出来事に関して、こんな質問をもらった。

これらの出来事は、どの天体が影響しているのでしょうか。

やはり山羊座土星でしょうか。

土星山羊座を運行し、射魚座の太陽と射手座の火星は牡羊座ポイントに向かい、木星は逆行をはじめ…というように、日々、チャートを開けば、天体同士が何かしらのコンタクトを取ったり、サインを変えたり、逆行したりしている。

物事が起こってからチャートを分析すれば、すべての表示がそれらしく見えてくるかもしれない。

実際、そうなのだ。

天空上にある、どれもこれもが影響を及ぼし合い、時代を動かし、色づけているのだ

すべては太陽を中心にして。

そして、様々な出来事は過去から未来へと続く物語の文脈の流れの中にある。

先日のブログにも書いた通り、2017年の春分から続いていた流れが、3/9の下弦の月で着地をし、次の新月春分で新しい流れに切り替わることになる話。

森友問題は2017年2月に初めて報道されており、または2017年から始まったトランプ政権も、今回の米国務長官の解任表明によって、一つの流れが終わり新たな流れに入る、そのように考えることができるだろう。

季節図も、もちろん太陽のサイクルによってつくられているものだ。

太陽が社会的なテーマを大きく動かしている。

そして、季節図は2017年の天秤座(ASCサイン)の流れで、対人間の刺激によって問題点を明るみに出し、その後、季節図は2018年の山羊座の流れで、あぶり出されたテーマに挑んでいく。

日本の場合だったら、「官僚組織の根深い偽装&隠ぺい体質」と「政治不信」となるだろうか。

しかし、天体と人、ミクロとマクロの照応の考え方を用いれば、これが国で起こってるということは、おそらく官僚だけじゃなく、企業も個人も日本の体質として「偽装&隠ぺい」のテーマに向き合う必要があるということになるかもしれない。

臭いものには蓋をし、見てみぬふりする理想主義の体質。

みんなで渡れば怖くないという集団圧力の体質。

または、謝罪を強要する村八分的な体質。

いつも講座で話している、河合隼雄氏の言葉、

個人が受けた傷は、まったく個人的なものでありながら、それは同時代を生きる人々に共通であることがわかる。

個人のそれぞれの傷は、文化の傷、社会の傷、現代の傷とつながっている。ある個人が、なぜ自分はこのような不幸や苦しみにあうのだろうと嘆いていたり、不可解に思ったりしている時、それは文化や時代の傷を引き受けている。

同じ苦悩を引き受けている。

なので、自殺した職員の背負っていた傷は全体のものであり、偽造した側の問題も私たちの問題であるとすれば、私たちは誰かに問題を押しつけるのではなく、自分自身の傷として、問題に向き合っていかなければならないということだ。

企業、組織、グループ、自分がかかわっている社会の中で、私たちはどんな問題を表面化したのだろうか。

それは、全体の問題として解決が可能だろうか。

誰一人例外なく、多かれ少なかれ持っているであろう性質を見直し、偽装&隠ぺいすることのない「私たちの等身大」を創造すること。

それが、次からの流れになってくるのだ。

だから、与党も野党も官僚も関係ない。

自分たちの問題として解決しない限り、新しい季節はめぐってこないし、美しいシステムは目指せない。