心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

そうだ天秤座、やろう。そして、自己存在を表明しよう!

その前に、明日から2日間、心理占星術の基礎講座やります。

まだ、席に空きあります。

突然、やる気に目覚めた人、ぜひいらしてください。

とても面白い講座です。

詳細はこちらから。

2日間集中 心理占星術基礎講座

参加者の皆さん、明日から2日間どうぞよろしくお願いします!

美しい占星術の構造をしっかり学びましょう!

ということで、天秤座の話。

アドラーは「所属に失敗すると人は死を選ぶ」と言っていた。

所属とは、個人(=生物)が存在するために必要な場であり、また、そこに存在するものすべてのパワーバランスが働く場でもある。

占星術では、所属は4つの活動サインによってみることができると、私は考えている。

つまり、活動サイン(アンギュラーハウス)とは、個人の生き残りの力、サバイバル能力ということだ。

サバイバルには、まず牡羊座=火星=火エレメントの直観力と生命力が基礎となり、そこから蟹座=月=水エレメントの防衛力(違和感を吐き出す胃袋的感性)→天秤座=金星=風エレメントの知力と発言力→そして、最後の山羊座土星=地エレメントで感覚能力と維持力と続き、世界を生き残るための訓練を重ねる。

このどこかに弱点があったら、世界をうまく生き抜くことができない。

孤立するか、

虐げられられるか、

コンプレックスを抱えるか、

卑屈になるか、

怯えて暮らすか、

井の中の蛙で威張り散らすか、

それとも世界中を味方につけるか。

とにかく、一向に自分自身を心地よく感じないまま、今いる場所にしがみついてしまう。

今、天空の配置は、牡羊座の太陽、水星、天王星山羊座の火星、土星冥王星と活動サインが強調されている。

そして先日の満月では、ここに蟹座の月が加わっていた。

つまり、天秤座が抜け落ちていたということになる。

ないものにこそ力が潜んでいるということから、今の時期は天秤座をやることにサバイバルのテーマがあると考えられるかもしれない。

いつも講座で話をするけれど、天秤座をやるのは本当に難しい。

活動サインで唯一の「関係性」のパースペクティブとなっている天秤座だが、直接対峙すると、気を遣い過ぎたり、意識しすぎたりというように、常に相手とのパワーバランスに揺れ動いてしまう。

けれど、天秤座の力を育てなくては、いつまでたっても、自分自身は無力で気弱なまま。

存在と権利を勝ち取ることなんてとてもできない。

そう教えてくれたのが、兵庫県宝塚市長を3期努めている中川智子市長だ。

1947年9月28日生まれ。天秤座に太陽、水星、金星、海王星を持っている。

彼女は、同性カップルをパートナーとして認める「受領証」交付制度の導入といつも話題を提供している人だが、いつだって知性と言葉の力を使い、世界をサバイバルしていることは間違いない。

文化や伝統を持ち出す人もいるだろう。

けれど、言ってみなければ、口に出してみなければ何も始まらない。

自分の正義や正しさは、自分で守り、育てるしかない。

牡羊座の自己存在を証明する力は、天秤座の知性や言葉によって完成する。

どれだけ、堂々と自己を打ち出していけるのか。

勝ち取るために声を出さなければ何も始まらない。

水面下にあった問題に言葉の力を持たせ、光を与えるのはいつだって天秤座なのだ。

問題は提起されなければ、その存在にすら気づかないのだ。

生きるため、生き残るため、水星&木星逆行の時こそ、その力について考えてみたい。