心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

人生の後半戦は、金星から火星に価値をシフトしていく…

今日、実践読み講座をやりながら、そんなことを強く思った。

今日の講義は、対人関係――関係性の中で働く力学を考える」だったのだけど、個人の成長が未熟であると抑圧されたエネルギーが関係性の中で難しく働き、ユングのいうアニマ―アニムスの問題を引き起こすことがあるということを行った。

男性は、女性性――自分の中にある弱さ、繊細さ、デリケートな感受性――が無自覚、未発達であるとヒステリー感情(思考停止の状態)に襲われ、女性は、男性性――自己表現、自己主張、創造性、自立心――が無自覚、未発達であると口やかましく管理的(もしくは、人をかまい過ぎる)な性質に乗っ取られる。

占星術用語を使えば、いずれにしても自分のホロスコープを自分でマネージできていないと、対人関係はうまくいかないということになる。

特に、自分の価値を金星から火星へとシフトしていかないと、つまり、若さや美しさ、美徳や能力といったものに過信しすぎることなく、自らの努力の中で獲得したものに自己存在の価値を見出していかないと、人生の後半戦は厳しいものになるなあ、そんなことを最近、勉強会のたびに話しているような気がする。

#Me Too運動が日本で盛り上がらないものそうだけど、日本は火星的――自ら獲得する――なものより、金星的――選ばれ、与えられる――ものに重きが置かれている。

けれど、どんな立場であっても、権利は自分で獲得していかなければならない。

主婦であろうが、会社員であろうが、知らず知らずのうちに、時代とともに価値観は移り変わっていくのだ。

ぼんやりしていたら、金星=もともと備わった価値は加齢とともに、どんどん失われていくことになるだろう。

だから、男性であっても、女性であっても、自己表現、自己主張、創造性、自立心を駆り立て、自ら自己の価値を勝ち取っていかなければならない。

それを金星とのバランスの中で行えば、がむしゃらになることなく楽しみながら、金星(先天的な価値=牡牛座)から火星(後天的な価値=蠍座)の価値に移行できることだろう。

今日の実践読み講座は、そんな話いろいろしました。

動画受講の方、アップロードまでもう少々お待ちください。

宿題、たくさんあります。

来月、いよいよ最終講義です。

終わるかな、どうかな。

最後までたくさんのこと学んでください。