心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

底を打ったら太ももの筋肉を使って浮上する 木星の話

大阪行きの新幹線。

サンドイッチを食べながら、今日のロールプレイング講座で話すことをイメージする。

 

初めての現場体験、緊張している人もいるかもしれないけれど、自分の経験から考えると、失敗するのが上達への一番の近道だと改めて思う。

今の私を支えてくれているのは、クライアントを前にして「うまく伝えられなかったこと」がすべての原動力になっている。

 

たとえば、講座で天体やハウスの象徴を個々人に合わせて読むことやアスペクトの多様で実践的な解釈などをお伝えしていますが、

これらはすべて、「うまく伝えられなかった」という過去があり、それを踏まえての改善策が今に至っているということです。

 

なので、たくさん失敗したもん勝ちです。

たくさん失敗すれば、すべて価値として自分に帰ってきます。

負の遺産、これが、私がイメージする蠍座のテーマのひとつです。

 

不動サインのテーマを「価値づくり」としたとき、栄光や賞賛といった輝かしい価値を獅子座、失敗や挫折、絶望感といった暗い歴史的価値を蠍座とする。

 

その暗さ。

水は低きに流れ、日の当たらないところでぐずぐず悩み、ひたすら傷をなめ、人生を呪い、世界で一番自分を不幸だと思い、人の成功がうらめしく、うらやましく、失ったものを懐かしみ、持っていないものを嘆き、けれど死にたくても死にきれない。

もういよいよダメかと思ったとき、それでも生きようする自分の中の生命力に触れることがある。

風と共に去りぬ」のようなあんな力強い復活とは程遠いけれど、生きていくしかないなあと、顔をゆっくり上げる瞬間がくる。

私の過去にもそんなシーンが何度もあったと思う。

それでも、明るい場所で胸を張って生きていこうという瞬間。

今でもやはり、その時、自分の中に芽生えた「力」を思い出すことがある。

それが支えになっていることも知っている。

 

だから、いつでも思う。

その落ち込みがあったからこそ、今の自分の可能性を引き出せたのだと。

悔しい思いも、情けない姿も、いろいろさらして空っぽになったからこそ、開き直れたのだと思う。

そもそも、無力感や怒りというのは万能感の裏返しでもあるわけで、だから、そぎ落とされていく必要性が人生の時々でやってくるのかもね。

 

蠍座木星は最後の5度に向かっている。

もうそろそろ、水の流れも底を打っているはずだ。

ダメな自分はよくわかった。

でも、自分なんてこんなもんだ。

それなら、今こそ成長のため、発展のため、自分の力試しのため、射手座の木星を目指して浮上していけたらと思う。

身体で一番パワフルに働く太ももの筋肉で底を蹴って、大きく、高くジャンプする(太もも、筋肉は射手座=木星の象徴だからね)。

成長ホルモンをたくさん分泌して、パワーを復活させる。

 

蠍座木星の成長や発展の機会として、#Me Too運動やジェンダー問題を上げる人は多いかもしれない。

ノーベル平和賞の性暴力と闘う2人の活動家もそうだろう。

心の傷、負の体験が力になることを教えてくれた好例だと思う。

 

浮上するときに大事なのは、どんな体験を握りしめて上がるかだと思う。

できれば、未来に持ち込むべき希望を手にしていたらいいのにと思う。

 

今日の3限目では、木星のイングレスチャートともに、木星のサイクルについても考えてみようと思っています。

時期読み講座では、木星サイクルのレポートを出してもらいましたが、その復習も兼ねて。

なぜなら、私は火星とともに木星のサイクルをスケジュールに組み込んでいるからです。

 

では、大阪の皆さん。

今日もよろしくお願いします!

 

nico