心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

ニコラボ植物観察会②樹木の象徴を成長プロセスで考えてみる

公園でたっぷりと自然と触れ合った後は、体験のシェアと象徴考察の時間。

今回、資料として扱ったものは以下のとおり。

①カルペパーによるオークの効能と処方、組成

②丹羽敏夫氏「星々と木々」の火星の中の陰陽的、もしくはエッセンシャルディグニティにおける火星的エネルギーを示した表現

③ドイツの森林管理官ペーター・ヴォール・レーベンのブナとナラの関係

④ジャン・マリー・ペルトのユーピテルとオークの生活誌

⑤ジュリアン・バーナードのオークと心理的表現

⑥マーガレット・コフーンのゲーテ=シュタイナー的植物観察の姿勢とオークとの向き合い方

こういった文献をまとめたものを資料とし、みんなで今の時代を生きる私たちに合った象徴の意味を考えていく。

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エッセンシャルディグニティや陰陽の考えを用いながら、ヨーロッパと日本の風土、気質の違い、また父性の在り方についてまで議論が及びました。

日本のコナラはその存在にすら気づかないほどで、うっかりすると通り過ぎてしまうような静かなたたずまいなのですが、このようなりっぱなオークを見たら ↓ 「森の王」と言われる所以、木星を支配星に持つ理由がわかりますね。

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こちらは、べんてんさんがウェールズを訪ねたときに撮影した巨木オーク。

なんという迫力!なんと堂々たる姿!

これはオークの火星から木星土星への成長プロセス、成熟のための諦めと切り離しの方向性と言っていいかもしれない。

どこから来て、どこへ向かうのか。

射手座木星を目指すべく、蠍座火星をどう体験するのか。

そのプロセスの中にこそ、オークが持っている本来の力、樹木の物語と、その象徴の意味があるのですね。

今、振り返っても、この気づきには深い感動があります。

このプロセスをみねこんさんがまとめてくれたので、少しだけご紹介。

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蠍座射手座の長いトンネルを抜けて山羊座火星がイグザルテーション(高揚)するのは力の扱いに関して大きな知恵を得たからなんだな。

樹木観察会でオークは木星と火星のどちら?という意見交換をしてみて。

火星はやはり個人軌道(意識)を社会範囲まで広げる挑戦なんだろうなと感じました。

木星軌道とはとても離れてるもんね。

そして自分自身をよく知るには世界の存在が不可欠。考えが違う人たち、その背景や文化が世界。自分オリジナルも人のオリジナルもある。

いま時期、射手座の木星の危うさは、選ぶプロセスが面倒になり、イージーに大きなムーブメントに乗っかり安全ゾーンに入ること。

大きな木に寄ると取り込まれる。

自分らしい成長を抑制されることもある。

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こういった発見をさらに深めるべく、これからも植物ラボやっていく予定。

次は、木星=メープル、また水星=楡を観察。

次回は、スケッチもしてみましょう。

またこの先、美貴子さんやべんてんさんの案内のもと、蔵王霧ヶ峰での植物観測も予定しています。

象徴に白黒をつけ、決定づけるのではなく、既存の意味に疑いを持ち、可能性の余地を残すこと。

現在進行形で観察を続けること。

そんなことを心掛けながら、これからも活動を続けて行けたらと思っています。

参加者の皆さま、お疲れさまでした!

次回もお楽しみに!

nico

【追記

】美貴子さんからメッセージが届きました。

第2回は、木星・カエデの会にしてみましょうか?

是非、スケッチもしてみましょう。

ただ眺めるのも楽しいですが、じっくり観察することで見えていないものが見えてきたりしますし、人それぞれ、見ている視点が違うので、自分とは違う視点を持つ方々の意見を聞けるのは、私にとっては貴重な体験だったりします。

カエデについて以前、ちょっとだけ調べた感じですと、丹羽先生、カルペパー、どちらもカエデは木星でした。

ただ、カエデもオーク同様、総称なので、種類が多く、ヨーロッパのメイプルは、セイヨウカジカエデとかヨーロッパカエデで日本でよく見られるイロハモミジとはちょっと印象が違うような気もします。

今回もカエデを2、3種類見比べるのもありかなと思いますが

いかがでしょうか?

こうやってみていくと、ヨーロッパと日本の違い、特に太陽(陽)と月(陰)に対する象徴の違い(もちろん著者の気質や原風景の違いなども含まれていると思いますが)、そういったものが少しづつ浮き彫りになってきて、とても興味深いです。

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ですよね。

そもそも象徴=集合的無意識というのは集団や民族間で働く心的作用ですからね、どんな光と水を共有しているかで象徴の持つ力学は変わってきますよね。

カエデを2、3種類見比べる、これもやりましょう。

今回のコナラ、クヌギ、カシワのように、いくつか生態を見ると「オーク」の成り立ちの様子がつかみやすいですよね。

いろいろ打ち合わせしましょう。