心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

牡牛座期「霊感に頼ることなく、手仕事を続けていく」について考える

今日は牡牛座新月でしたね。

先日、オイリュトミーの公演を観に行った時、吉岡実散文詩を踊っている人がいた。

言葉のオイリュトミーは、言葉を朗誦し、それに合わせてことばを身体で表現するのだが、吉岡実の言葉はただ黙読するだけでも非常に美しいのだが、このような美文というのは身体を通して奏でられることで、こんなにも神的になるのだなと心から感動した。

さっそく家に帰って、本棚の奥の方から本を引っ張り出して読み直してみる。

著書からの引用は以下のとおり。

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だが、真の啓示を受けたと、いえるのは次の章句である。

何物かが一つの生命となり得るか否かは、けっして偉大な理念によるのではなく、ひとがそういう理念から一つの手仕事を、日常的な或るものを、ひとのところに最後までとどまる或るものを作るか否かにかかっているのです。

この言葉はおそらく、ロダンの言葉であると同時に、リルケの理念といってもよいのだろう。私は一つの方向を示された思いだった。それからは、詩を書くときはつとめて、職人が器物をつくるように、「霊感に頼ることなく」、手仕事を続けてきたのである。

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吉岡実牡羊座の人だが、詩作の際、インスピレーション=霊感=火を、実感=手仕事=地で補おうという営みが見える。

この仕事をしていると、インスピレーション=霊感をとても尊いものとされることが多い。

けれど、インスピレーションは、美しい「手仕事」によって支えられなければならないし、そして「ひとのところにとどまる」ものになりうるよう、日常を生きなればならない。

今回の牡牛座新月図は、2ハウス=牡牛座を11ハウス=水瓶座までネットワークさせること、不動サイン=価値の形成を意味するサクシーデントハウス(2,5,8,11ハウス)の流れを意識して未来づくりをしていくことを要求されている。

まさに、自分の手仕事を「ひとのところにとどまる」よう価値づくりをしていくこと、吉岡実の詩もそうだろう、ホリエモンロケット的なものもそうだろう、多くの人の未来につながる価値づくりをしていけるような、そんなものとの出会い、自己との出会いがあるといい。

私は先日、「令和時代に持ち込むべき自己価値」なるものに考えをめぐらし、棚卸した。

私の中に「日常的に或るもの」=牡牛座・2ハウス、

今の私をいつでも明るく勇気づけるもの=獅子座・5ハウス、

私の記憶に丁寧に根づいていること=8ハウス・蠍座、こうしたものを見直しつつ、

人と共有しうる未来の価値=11ハウス・水瓶座へとつながるものを育てていきたい、

そんなことを思いながら、自分の2,5、8、11ハウスについて熟考してみた。

牡牛座・天王星をスタートさせるにもいいタイミングの新月

自分の中に芽生えた霊感を大切に育んでいけますように。

nico