心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

欲求を持つことに罪悪を感じないように。 それを恐れるのではなく…

物は減らし、制限をかけ、リスクも責任も取らず…

 

まるで成熟とは正反対の成長の仕方を提案しているように見える山羊座土星的な昨今。

あれ?

大人になるってこんなにつまらなかった?

と嘆いているのは私だけだろうか。

 

おかしいなあ。

牡羊座から頑張ってやってきて、山羊座でやっと自分らしい生き方がわかってきたところ、ここから人生を謳歌できると思ったところなのに、あれをするな、これをするなと、急に老人や子供のような扱いを受けているような気分。

 

なるべく物は減らしたほうがカッコいいらしい。

どうも物質的欲望は流行じゃなく、サスティナブルな生活がステキみたい。

グルテンとか糖質は制限したほうが今どきだし、何かとリスクを負うのは無理している証拠だし、頑張って責任とか取らないほうがいいらしい。

 

そんなこと、そうそう鵜呑みはできない。

自分のために、自分の生きている環境のためにどうしたらいいかなんて、自分の心と体が一番よく知っているはずだもの。

 

こんまりも言っている。

「ときめきを判断基準にして片付けると、自分の好みがどんどんクリアになってきます。ときめきくものを残せば、自分に必要な量がわかります」

 

自分の量=裁量は、本来は自分自身が一番よくわかるはずなのだ。

自分の領域がわかっていれば、無駄なものは増えないし、身体が求めないものは口に入れない。

ってことは、つまり自分の範囲がわからない人がしょっちゅう断捨離や断食の必要性を感じたりしているということになる。

 

どこまでがとるべき責任で、どこまでがとらなくていい責任なのか、そんなのは生きてればわかる。

とらなくていい責任まで取ろうとする人が多いから、山羊座土星は「試練」になる。

自分の裁量=最良で生きていれば、責任は試練じゃなくて「自由」となるはずだ。

 

責任を取る立場でいられれば、誰かに気を遣わなくてもいいし、お伺いも立てなくていいし、自分のペース、自分のやり方で進められてめちゃくちゃ気分がいい。

 

「私に責任をもってやらしてください!」って言った瞬間から、少なくとも「使役=やらされている」からは解放される。

あとは、自分の力を試せばいいだけだ。

 

こんな楽しい生き方って他にある?

 

リスクだって取ってこその体験価値、つまり人生の財産が増えていくということ。

成功したって失敗したって、自分の意思で決めたことならすべてが自分の「力」になる。

 

この流れは、占星術的には牡羊座ー蟹座ー天秤座ー山羊座の活動(カーディナル)サインのテーマとなっている。

 

自分のときめき=力の範囲を決め、できることは自分で責任を取れば、人と一緒にいても社会的役割の中においても、常に自由な立場を確立できる。

責任を取る立場にいれば、体験に対しコミットメントが生まれ、より”私の”人生という実感が育っていく(蟹座=月)。

 

まあ、支配星に火星(牡羊座)、月(蟹座)、金星(天秤座)を持つグループだから、基本的にカーディナルサインが充実していれば自分の範囲=裁量の中での活動となるので、少なくとも我慢したり、無理したりすることはなくなる。

自分の範囲でご機嫌に生きているので欲求不満になることはないわけで、人をうらやんだり、気にしたりすることもなくなる。

 

山羊座的なことは少し忘れて、まずは牡羊座=火星に戻って、人生を自分中心=範囲に合わせてみるといいかもね。

 

世の中のほとんどのものは、悪でもなければ善でもない。

でも、「やらねば」と自動的に思い込まされていれば、やがてそれは自分にとって”悪”になる可能性がある。

 

だから、自分の責任のとれる範囲で楽しく生きる。

それがカーディナルサインの一連の流れ、目標である(こんまりは、個人天体のほとんどがカーディナルだものね)。

 

欲求を持つことに罪悪を感じないように。

それを恐れるのではなく、人生の中でポジティブに、生産的に解消していくことだ。

と、私は思う。