心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

今、起きていることは、”私たち”にとっての平等の課題である

講座の中で度々登場させる河合隼雄氏の言葉、ブログに初めて書いたのは、2012年5月20日の「金環食直前、たくさんの方に感謝をこめて…」の中だろうか。

 

 

個人が受けた傷は、まったく個人的なものでありながら、それは同時代を生きる人々に共通であることがわかる。個人のそれぞれの傷は、文化の傷、社会の傷、現代の傷とつながっている。ある個人が、なぜ自分はこのような不幸や苦しみにあうのだろうと嘆いていたり、不可解に思ったりしている時、それは文化や時代の傷を引き受けている。同じ苦悩を引き受けているのだ。

 

 

「危機の心理占星術」勉強会にたくさんの方からお申込みがありましたが、やはり、「今が一番の危機です」という声が多かったように思う。

 

確かに、世界は「盛冬の時代」へと向かいつつあるようだ。

社会、時代を構成する天体たち(木星土星海王星冥王星)はすべて第4ステージ「私たち」へと向かい、誰も例外なく、この不安や恐怖と向かい合わなくてはならなくなった。

 

今、起きていることは、「私たち」にとっての平等の課題なのだ。

ウィルスが人為的であれ、自然の産物であれ、起きるべくして起こった。

誰かの「無知による判断ミス」は、われわれの無知でもあり、誰かの「買い占めへ走らせる恐怖」は、われわれの恐れでもある。

 

こんなとき、誰かを責めている暇などないし、また自分だけが課題や困難から逃れ、傍観者のように振舞い、一人のんきにやっていくことなどできないだろう。

 

第4ステージは、「全体」のための努力が問われるステージである。

誰かの捨てたごみは自分のものとして拾っていく覚悟を持つこと、そんな覚悟も時には必要になるかもしれない。

 

水瓶座が強調している私にとって、こういった考えは不思議な安心感を覚える

それぞれの立場や置かれている状況さえ違えど、同じ立ち位置でものが見えること、ものを考えることができること、同じ不安を共有できることは、なんと落ち着く考えなのだろう(だれでも、どこでも感染する可能性があるウィルス? ハリウッドのセレブだってウィルスの危機から免れられないなんて!)。

 

これから、その中でも社会制度や医療が整っていない国への不平等が際立ってくるかもしれない。

そのとき、その問題を「われわれ」の痛みとして感じられるかどうか。

そもそも、もう長いこと、格差、ワーキングプアといった問題は手つかずの状態が続いているのだ。

そういったもろもろが現代社会の膿として、平等の課題として受け止められる日がくるだろうか。

 

今日、名古屋で心理占星術・実践読み講座がスタートしたが、最初の1時間を使って「危機の心理占星術 その理解と活用法」をやった。

トリガーとしての火星が木星冥王星土星天王星の象徴をどう引き出し、個人/企業/国がそれをどう体験していくか。

そして、最終的に「今、そこにある危機」とどう共存していくか。

 

この時期の過ごし方の提案のひとつとして、第4ステージから離れた、牡牛座天王星を意識してみるといいかもしれない。

地エレメントとして山羊座の土台ともなり、不動サインとして水瓶座の土台ともなる天王星

 

・自分の支えとなるもの「TORA」を実感(TORA=ユダヤ教の律法書。2番目のタロットカード「女教皇」のテーマでね)

・地に足をつける

・理性を保つ

・自分の今ある資源を大切に扱う

 

皆さんのTORAは何かなあ。

今、何を大切に思っているのでしょうか。

 

ということで、今日の品川駅新幹線ホーム。

こんな光景は初めて見た!人っ子一人いないじゃん!

 

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富士は今日も堂々と美しく、車内も貸し切り状態。

こんな快適な出張…非常事態じゃなければ、こころから喜べるのになあ。

 

名古屋実践読み講座、かなり充実しましたね。

あんまり楽しかったので、詳細、後日レポートします。

 

大阪の皆さん、明日はよろしくお願いします!

 

nico