心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

ホロスコープに散りばめられたパーツを使ってブリコラージュする

週末の講座に参加のみなさま、おつかれさまでした!

このような時に足を運んでいただき、そして元気そうな顔を見せていただきとってもうれしかったー

 

状況が二転三転し、来月の講座も開催できるかどうか不透明な中、少しでも多くのことを学んでもらいたい!大切なことを伝えなくては!という思いに駆られ、詰め込み過ぎた感のある3日間。

大阪3限目は、2時間の勉強会のところ4時間くらいチャートを読み続けたりもしましたねー

まあ動画で復習もできるし、せっかくの機会だからね。

 

名古屋実践読み、職業占星術パーフェクトマスター講座、大阪実践読み、危機の心理占星術、心理タロット講座、すべての講座でお伝えしたのは、スピノザが唱える「活動能力を高める状態」をどう維持するか、他でもない、その人の「本来」に沿った状態のつくり方とはどのようなものか、その方法をチャートから導き出すというもの。

 

名古屋の実践読み講座1回目でもやりましたが、人は、なぜ「本来」「本性」を生きるのがこんなに難しいのかしらね。

 

環境にとらわれ、社会通念や誰かの思惑に引っ張られ、いつまでたっても「自分」を生きることができない。

何をするにも確認や承認を求め、相手を気遣いながら、一人になるチャンスを狙っている。

 

率直なコミュニケーション=水星=Swordソードに臆病なくせに、わかってほしいという思いは人一倍。

あーなんてやっかいなのだろう!

 

そんなジレンマをどう調整したらいいのか。

ホロスコープからどんな考え方のヒントを手にすることができるのか。

そこを見ていくというのが、今回のホロスコープリーディングの目標の一つでもありました。

 

そしてもう一つが、今日のテーマ「ホロスコープに散りばめられたパーツを使ってブリコラージュする」というもの。

ブリコラージュとは、フランス語を語源に持つ「創造性と機智を駆使し、寄せ集めて自分で作る」といった意味。

 

ゼロから何かを作り出すのではなく、冷蔵庫に残っているあり合わせでおいしいものを作るというような、既にそこにある資源、リソースを使って自由に創造してく。

というか、むしろ、人類学者のフランツ・ボアズの言葉「神話的世界はつくられるやいなや破壊されねばならず、その断片から新しい世界が生まれる」じゃないけれど、コンピューターで計算されたホロスコープを型通りに読んでも、そこには何の「生命」も見えてこない。

そこにあるリソースを一度破壊し、そして、普遍的な占星術の構造――二区分、三区分、四区分といったもの――と今を生きる私たちの生きた”知”を組み合わせて物語として再構成していく、それがホロスコープを読むことの重要なテクニックであり、醍醐味である(フランスの文化人類学者・クロード・レヴィ=ストロースも、”構造”を野生の思考としていたね)。

 

と、なんだか難しそうに聞こえるけれど、読み方はいたってシンプル。

自分の中の内的宇宙(ホロスコープ)と向き合いながら、世界を再構成していくという作業、来月も引き続きやっていきましょう。

 

来月は、いろいろな講座が佳境を迎えます。

自己再発見のドラマがあるかもねー

来月も元気にお目にかかりましょう!

 

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大阪からの帰り、新幹線から見たダブルレイ。

諸問題が少しでも解決の方向に向かいますように。

 

nico