心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

私たちの課題は「善」を目指すのではなく、「全体性」へと向かうこと

今日の「ZOOM配信 心の健康を守る心理占星術勉強会」おつかれさまでした!

 

2時間弱があっという間でしたね。

まだ、大人数でのZOOM開催に慣れてなくて皆さんのコメントがうまく拾えなかったりしていますが、始めての方も参加してくれると基本に戻れていいですね。

 

今回は、「もう一度シャドウの話が聞きたい!」という要望をいただいたので、張り切って私が持っているシャドウのネタをたっぷりお届け。

不安対処システムとしての「習慣」と、そこから脱出する意味

嗜癖アディクションとシャドウの関係(太陽エネルギーの欲求不満が嗜癖に向かいやすいという話もありました)

月と冥王星海王星の関係とともに、その辺の話からスタート。

 

エレメント別に優越機能ー劣勢機能を見て、弱点になっているエレメント、つまりシャドウになっているエレメントとの対峙の仕方なども考えてみました。

 

勉強会の最初にもお伝えしましたが、「シャドウ」は取り扱い注意の考え方なので、あまり気軽にできる心理療法ではないのですが、ホロスコープの仕組みと一緒に考えるのは勉強になるし、扱い方もそこまで難しくないようにもできるので、今回はチャレンジの一環としてやってみました。

 

心が「習慣」や「嗜癖」にはまりやすい時期だし、勉強会でも何人かの方からも話がありましたが、他者とかかわらない分、こころが頑なになりやすかったりするので、こころを柔らかくするためにも、こう言った考えを生活に導入するのはとっても大事だと思います。

このような自粛下の中、自分の好きなことしかしない生活をしていたら、心はみるみるうちにシャドウを作り出します。

 

人間性を豊かにすることは、自我に安住するのではなく、それを拡張していかなくてはならいいのです。

それが私たちの成長をうながすことになります。

つまり、月の目標は、その器を広げることにあります。

苦手なものを排除する、断絶をつくるのではなく、受容できる領域を広げていくこと、それが月=心の目標です。

 

ユングは、私たちの課題は「善」を目指すのではなく、全体性へと向かうことだと言いました。

しかし、対極性を理解しない限り、全体性には近づけない。

だから、自分の長所と対極にあるもの、打ち捨ててしまったもの、みじめな姿、苦手意識などを拾い上げていく。

そういった影は、生きられていないがゆえに、より正直であり、本来のかたちを持ち、飼いならされていないぶん純粋である。

 

忘れられたサインとして、欠落したエレメントとして、自我の「影」を拾い上げることはできないかどうか。

そこをホロスコープから拾ってみることで、個人の成長に大きく貢献する要素を考えてみることはできないかどうか。

 

参加者の皆さんへのメッセージにも書きました。

シャドウは、じわじわじわじわと自分の中に立ち上がってくるものです。

今の時期だからこそ、時間をかけて、じっくり自分の心と向き合ってみてください。

習慣にはまって心が固まらないよう、嗜癖にはまって自分を見失わないよう、心の成長と太陽の未来へ向かって、気持ちを柔軟にしていけるといいですね。

 

自粛が終わって、人との交流が活発になるころ、今度は対人関係におけるシャドウの出方なども見てみましょう。

そのためにも、まずは自分。

 

シャドウに付け入る隙を与えないよう、つまり心に後悔させたり、自分を嫌いにならせたりしないよう、毎日できる限りやってみる。

それとともに、自分という貧弱な自分、むしろ、大したことのない自分を支持し、愛を注ぐ。

 

そんなこと、自粛期間にやってみれたらいいかな。

皆さんの心の器が柔らかく、気持ちよく広がっていきますように。

 

nico