職業占星術をやっていると、ホロスコープの象徴の美しさに興奮してしまうことがある。
いや、ホロスコープの美しさではなくて、ホロスコープに表示された象徴の使い方の美しさに触れたときというほうが正しいか。
金曜日の職業占星術では、皆さんが課題で取り上げてくれた著名人のマイナーアスペクト&ミッドポイントから、その美しき使い方、しいては能力活かし方、生き方を考えるというのをやりましたが、これほんと癖になる面白さですよね。
あんまり私が盛り上がるから、生徒さんにツッコミが入るほどですが、でもこんなふうに才能が輝くのか!というを知ると、占星術っていいものだなって素直に思うわけです。
私は山羊座だから…
私は柔軟サインが強いから…
私はTスクエアがあるから…
火星が逆行してるから…
ホロスコープの天体配置の言い訳をいとも簡単に覆し、むしろ、あらゆる天体配置の困難さを感動なまでに才能へと昇華されるのを見るにつけ、これぞ占星術の面白さなのだ!と毎回思うわけです。
とくに、マイナーアスペクトとミッドポイントは胸キュンものですね(ここまでいくとオタクですが…)。
Dさんが、千住博の言葉を上げつつ言語がしてくれた太陽・冥王星の135度の解説
・太陽冥王星135°→無力感を持っていたが、根源から向き合い自らの表現方法にたどり着く。
自分の限界をたびたび思い知らされたが、自分の過信を正し、本当の実力が如何ほどかを認め、正面からこれに立ち向かうことで打ち克った。
太陽・冥王星は、むしろ己の太陽系の限界の中で、改め太陽の力を認めること。
それが太陽のクリエイティビティにつながるのだということを、一人の芸術家を通して教えてもらうわけです。
または藤井聡太の非常にタイトな月=水星/金星のミッドポイント。
彼の内的世界がどれだけ豊かでユニークなことか!
もう一つの職業占星術クラスでは、3回にかけて参加者の方々の職業占星術分析のリーディング演習をしていますが、そこに才能がある、そこにあるのだけれど、才能がネガティブな表現として受け止められてしまっている、それを実感してもらうために、どのようにセッションの作っていけばいいかという練習の繰り返しをしています。
昨日、3名の方のリーディングをしましたが、改めて才能=欲求であることを実際のやり取りを通してみることができました。
そして、もっと言うと、人生において否定的に感じられているテーマ(コンプレックス、劣等感、痛み、不安)の中にこそ、強い欲求があり、そして才能と可能性があるということがわかりました。
ということは、ホロスコープのいわゆる「ハード」と解釈されている象徴を能力&欲求としてとらえ直し、生かしていくことができたら、人生の喜び、自分を生きることの喜びが増えるということになるわけです。
生き方、働き方の研究会が始まりましたが、ホロスコープの象徴をマイナスからプラスへと変換する方法、セッションの中で実感してもらう方法なども考えてみましょうか。
今、私の職業占星術講座を受講してくれている皆さま。
ぜひ、もう一度、自分のホロスコープと向き合い、ホロスコープに示されているすべての象徴をネガティブなテーマをどのような物語に変換したら、自分の人生に新しい意識をもたらすことができるか、どのような体験をすれば、千住博のような言葉を自分なりに引き出せるか、次回の講座では、そんなことも話し合ってみましょう。
ホロスコープは丁寧に丁寧に読めば、そして人生は丁寧に丁寧に生き直せば、どんどん自分の「本来」へとちかづいていけるはずです。
ぜひ、この技術を洗練させて、自分にも人にも役立つものにしていきましょう!
また来月楽しみにしています!