心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

出生図には能力とともに個人の乗り越えるべき課題が記されている

今日は月食ですね。

皆さんの地域では観測できるかな。

 

週末講座、平日夜講座の参加者の皆さま、おつかれさまでした。

 

心理タロット、実践読み講座、生き方働き方研究会とありましたが、今回も統合プロセス――自分自身の心に、精神に、魂に近しくなっていく道のり、それも直線的ではなく、円環での成長の物語を学ぶことができました。

 

心や精神や魂の成長ですから、成長といっても、できることを増やす、よりよく生きるといった陽的な成長だけではないですね。

 

マイナスの体験をいかに肥やしにしていくか。

動かない、動けない時期に何を学ぶか。

あるものにどう目を向けていくか。

 

一見、得るものがないように見えるときほど、自分にとって重要な力を蓄えるときだったりします。

心理タロット講座での「運命の輪」の話でもそんな話もしてみました。

 

そして実践読み講座、生き方働き方研究会では、お子さんのチャートを読む機会に恵まれました。

 

今、子育て研究会をやっていますが、お母さんを前にお子さんのチャートを読むのは本当に難しい。

 

なぜなら、お母さんはお子さんに少しでも苦労を避けるような人生を歩ませたいだろうし、でもチャートには乗り越えなければならないテーマがたくさんつまっているし、そして乗り越えたら乗り越えた分の「力」を手にできることがわかっているし、ネガティブに思える体験が未来の生き方働き方を支えることは、たくさんの人のチャートを見ているから経験上わかっている…

けれど、お母さんは「よりよい生き方=少しでも楽な道」を歩ませたいと願う。

 

それは当然だと思う。

けれど、心理占星術による生き方働き方を研究し続けていると、個性とは一人孤独に乗り越えた時間の中で成熟していくのもわかる。

 

今度の子育て研究会でも伝えようと思っているのですが、子育てとチャートの関係を考え続けていると、やはりネイタルチャートは、個人個人が乗り越えるべき課題が示されたものと読むのがいいのではないかという考えが強くなってきた。

 

つまり、ネイタルチャートから母親問題、父親問題を探し、「苦労の多いチャート」など決めるけるのではなく、心理占星術的には、「誰がどうしたこうしたというのは関係なく、結局、本人が乗り越えるべきテーマが示されている」と読むのが適切なのではないかと、そういう考えに至った。

 

問題探しをするのは、実際は簡単な作業だ。

そして、自分のせいかもしれないと受け止めるのもできなくはない。

一番難しいのは、個人が果たさなければならない課題を乗り越える姿を静かに見守り続けることなのではないかと思う。

そして、自分は自分の問題に取り組む。

 

だから、お母さんたちも子供のチャートから自分の育て方の問題を探すのではなく、子供の特性、乗り越えるべき課題などを確認したら、あとは子供の力を信じるしかない、それがここまで私が心理占星術を使って親子を鑑定した中で言えることかもしれません。

 

ぜひ、この辺は次の子育て研究会でも話し合えたらと思っています。

 

でも、日曜日の実践読み講座での子供の特性を理解する技法、そして、生き方働き方研究会「【研究会】生き方・働き方 職業占星術 :思春期の進路、チャートから見出す未来への提案」でのお母さんを招いての職業占星術カウンセリングもとても勉強になりましたね。

 

参加者のKさん、Tさん、Aさんからコメントをいただきました。

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nicoさんが読んでくださった息子のホロスコープ の読み方、まるで息子を知っているかのようで驚きました!

心理占星術って凄い!と改めて感じました。

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Aさんの娘さんのチャートでは、強調されている海王星のエネルギーの扱いをどうするかというお話がとても参考になりました。

まだ年齢も若く繊細で多感な思春期の今は、あえてそこに焦点をあてすぎないで、個人天体を育てることに意識を向け、もう少し年齢や経験を重ねてから海王星について考えていってもいいのではないかという、年齢や成長に合わせて天体のエネルギーを使っていく過程がイメージできました。

ネイタルチャートは長いスパンでの人生全般の物語を表しているんだなと改めて感じました。

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可能性を広げすぎても混乱するし、

狭めすぎても苦しくなると思いましたが

適正なアプローチをすれば

本人も納得しながら進むべき道に導いていけると思いました。

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みなさん、ありがとうございます。

 

Aさんの娘さんのチャートには、海王星のテーマが何度も登場したのですが、海王星は成熟度が問われるので、やはり若いうちは太陽の自我の力、また木星土星の世界で生きる力をつけてからではないと、周囲の期待や想いを拾い過ぎて、自己犠牲的に働いてしまうことが予想できます。

 

太陽、やはり重要ですね。

象徴のどの面に強く光を当てるかは、その人の人生の成長次第かもしれませんが、光が当たるところ、つまり太陽が光を放ち始めれば、光の当たる範囲が増え、能力として使えるようになるのだと思います。

 

そんな話もいずれまた。

 

しかし、子育て研究会は、学びが多いですね。

子供の成長プロセスをじっくり考えることで、どこをどの段階で育て、強め、伸ばしていけばいいのかの発想へとつながります。

次回、その辺の話も研究会でさせてください。

 

ということで、来月もまた充実した心理占星術の学びをしていきましょう。

 

nico