心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

ないと思っていたものが強い欲求として存在していた ナラティブの現場①

今夜は心理占星術実践読み講座2回目。

水エレメントの「一体感を求める」という使い古された表現ではなく、もっと現実的に実感できる表現とはどういうものなのか。

トランスサタニアンタイプの人は、人生にどういうものを求めるのか。

眞子さまの個人天体からみた、与えられたものと勝ち取るもの。

 

などなどを検証してみました。

なかなか実りの多い時間になりましたね。

また、次回もみなさんの課題を楽しみにしています!

 

今日は、いただいた感想をもとにナラティブの現場というのを考えてみようと思います。

先日の子育て研究会でお子さんのチャート読みをさせていただいたFさんの感想を紹介します。

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昨日はありがとうございました。

クライアントとして、ナラティブセラピーを体感することができました。

 

ないと思っていたものが

強い欲求として存在していた。

 

私の娘に対する印象を

大きく変えるものでした。

 

子どもは「やりたい」「やってみたい」

を原動力にして、日々、一瞬一瞬、

成長していくものですが、

娘にはそれがない,

幼少期の娘を育てながら

いつも感じていました。

 

それは、もう、随分、前の話なのに、

当時の印象をずっとひきずり、

私自身がその印象に支配されていたように思います。

 

娘は小学校6年生になり、

体格も見違えるほど大きくなって、

もう、あのときの娘ではない。

そして、私もあのときとは違う。

 

もう一度、新しい気持ちで娘を見て、

関わっていこうと思います。

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Fさん、感想をありがとうございます。

 

ここに書いてくれた

 

ないと思っていたものが

強い欲求として存在していた。

 

これこそ、まさにナラティブの現場の目指す実感、「そこにあったのに気づかなかったこと」に気づき、再著述するのがナラティブの目指すところです。

 

こういったナラティブを共有するのは簡単ではないですが、子育て研究会での感想もありました、

 

どんな子であっても、成長の喜びがあると人生が豊かになるのではないか。

その成長の喜びを大人が諦めてはいけないのではないか。

成長を奪ってはいけないのではないか。

 

ということ。

 

そして、私たち占星術を提供する側としては、その人が持って生まれたもの、ホロスコープに示された可能性を私たちが見過ごすわけにはいかない。

私たちにできることは、その人の成長を信じてホロスコープを丁寧に読み、そしてできる限り現実的な着地を見出していくこと。

「できない」ではなく「できる」を探し当て、生きる居場所を見つけていくこと。

そういった切実な作業の中でこそ、ナラティブが可能になるのかなと思いました。

 

子育て研究会は、本当に得るものが多いですね。

不定愁訴と母と子の関係も、びっくりするくらい面白かったですねー

 

ASCというのは何か?というのを改めて理解するに至った時間となりました。

母親が作り出した世界と住人としての子供の状態。

なるほど、それで不定愁訴なのかと改めて思いました。

 

この辺の話はまた改めて。