週末は先月から始まったばかりの2つの基礎講座。
基礎講座は、私のもっとも気合の入る講座で、中でも基礎講座の半分の時間を使って天体の象徴理解を進めていく。
特に熱が入るのが、水星、金星、火星という地球型3天体である。
月イチで行っている子育て研究会でも、この3天体を中心にして子供のチャートを分析していくことが多い。
自我(太陽や月)が芽生える前は、土星、木星という社会天体の社会感覚と、そしてこの火星、金星、水星の個人天体の個人感覚がぶつかり合いながら成長していくことになる。
特に火星=牡羊座と土星=山羊座のスクエア的なぶつかり合いは、子供にとって避けられない成長のプロセスのみならず、大人になってからも続く個人の存在意義(=火星――力試し、挑戦、意図)とそれに伴う達成感、もしくは葛藤、挫折(=土星)の体験につながる。
社会感覚を超えて、自分の個人天体をどう社会で昇華できるか。
それとも社会感覚に押しつぶされたままでいるのか。
個人天体がどう社会に惑わされず育っていくか。
この辺が心理占星術における成長の物語になる。
そんな中、昨日生徒さんから、
前澤さんが宇宙に行かれましたね。
ISSに到着した前澤さんの子供みたいな喜び方に
不覚にも(!)感動してしまいました
というメールをもらい、前澤氏のニュースを見てみて、地球型天体・火星についてさらに理解を深めることになった。
自分の中に内発的な動機を持っていたこと。
たくさんの方の心配や反対があったが、それをはねのけてのチャレンジであったこと。
人に無理だと言われれば言われるほどやる気になること。
この辺は、まさに社会感覚に対する火星の反発であり、子育て研究会では何度もあがったテーマになりますが、改めて火星には上記の3つは必然なのがわかった(ので、また次回、子育てとしつけ」のテーマで考えてみたいと思っています)。
多くの占星家が分析していると思いますが、よって前澤氏のチャートは
牡羊座ポイントにある火星逆行
これがもっとも個性的なエネルギーではないかと私は考えている(フロイトの火星逆行もこれにしかり。逆行天体と能力は、生き方働き方研究会の大きな研究成果の一つですね)。
そして、もう一つ火星の重要な象徴が「体験」である。
もっとも印象的だった昨日の前澤氏の発言
ほんとうにあったよ宇宙が
これぞまさに火星!と動画を観ながら、思わず膝をぴしゃりと打ちそうになった。
今度の射手座期火星WSでもお話しする予定だった「火星は体験を通して、自己存在の輪郭をクリアにする」ではないですが、夢や空想(魚座)から体験を通して自己をつかみにいく。
そこに宇宙があるということは当然わかっている。
けれど、体験してこそわかる宇宙?世界?というものがあるのだ。
という体験価値こそが火星=チャレンジの本髄であり、子供の重要な成長のプロセス(世界はどうなっているんだろう!)でもあり、大人になるにつれ弱体化する生命エネルギー(世の中なんて所詮こんなもんだ)でもあることを改めて納得することになった。
ということで、週末の基礎講座の天体解釈でこの辺の火星の話がたくさんできるのではないかなと思っています。
子供の成長にとっても、大人の生き方働き方にとっても非常に重要な地球型天体のお話し。
受講生のみなさん、ぜひ楽しみにしていてください!