心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

歴史というものが常に生きた存在として変化し続けている限り…

オイリュトミーの笠井叡先生とピアニストの高橋悠治さんのダンス公演「フレデリックモンポウ を踊る」を観てきた。

ふたりの年齢を合わせたら160歳は超えるはずだ。

にもかかわらず、この鬼気迫る切実な情熱はどこから来るのだろう。

この生きることに忠実な音はどこから?

 

笠井先生の踊りを見ながら、ふと自分の抑え込んでいたある感情がわき上がるのを感じ、先日、ニコプラネット書いたエリフ・シャファクの言葉―――anger;:嘆き、苦悩、悲しみ、苦悶、痛み、特に痛みに直結した怒りが沈黙の員の原動力になっているのは、私たちが傷ついているという事実があるからだ―――を思い出さずにいられなかった。

 

コロナにも疲れた、

リモートワークにも疲れた、

安すぎる日本にも、格差にも、悲惨なニュースにも、中国の民主主義国家アピールにも、

何もかもに疲れた

 

そんなとき、目の前に舞踏があった。

まるで神に捧げるかのような鎮魂の舞があった。

私の代わりにanger(嘆き、苦悩、悲しみ、苦悶、痛み、特に痛みに直結した怒り)を体現しているプリミティブなエネルギーがそこにあった。

帰り道、しばらく消化できずにいた"anger"が少し希望に変わったような気がした。

 

笠井先生は、「カラダと生命――超時代ダンス論」の中でこのようなことを言っている。

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歴史というものが常に生きた存在として変化し続けている限り、どんな時代も一つの転換期です。けれども、一人の人間はすべたの時代を生き続けているわけではなく、ある特定の時代を生きているわけですから、自分が生きている時代そのものが、どのような転換期であるかをリアルに感じ取るためには、歴史全体を俯瞰することができるような、何らかの想像力を駆使しなければなりません。

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先日日曜日の生き方働き方研究会では、新庄剛志監督と夏井いつきさんの生き方働き方分析を行った後、彼らの時代意識と共に、では2022年以降の生き方働き方はどうなるか?というテーマへと移りました。

占星術を学び、その技術を提供しようと思うのであれば、自分なりのやり方でこれからの未来を生きるサポートをするのであれば、やはり「どのような転換期であるかをリアルに感じ取るためには、歴史全体を俯瞰することができるような、何らかの想像力を駆使しなければ」ならないのではないか?

 

ということで、次の生き方働き方研究会では、自分たちなりの「2022年以降の生き方働き方論」をレポートしてもらうことになりました。

その考え方のヒントとして、牡牛座天王星山羊座冥王星、地エレメントの価値の転換を軸にイメージをふくらましてみること。

この2つの象徴からイメージを大きく広げ、全体像をつかんでみること。

 

火と地の補完関係はどうか。

天王星の中間地点の意味と冥王星の総仕上げとはどのようなものか。

外の情報にばかり目を向けず、自分の中の太陽系はどのようなサインを送ってきているだろうか。

 

Oさんは、企業のこれからの生き残り方を軸にこれからの未来を考えてみたいとおっしゃってくれました。

Hさんは金融の動きを追いかけながら2022年以降の時代を考え、またMさんは若い世代が感じる地エレメントの価値の転換を、またつびーはITの動きから未来を追いかけてみようということになりました。

 

正解を探し求めるのではなく、想像力の駆使をしてイメージを追いかけてみる、そんな壮大な遊びをやってみてほしいのです。

研究会ですからね、アイデアを出し合うだけでもいい刺激になりますね。

 

新庄剛志監督と夏井いつきさんの生き方働き方分析も素晴らしく感動的だったので(やはり、マイナーアスペクト、ミッドポイントはグッと来ますね)、引き続き、時代を背負い生きる人たちのエネルギーの在処をみていきましょう。

 

ということで、来年も生き方働き方研究会で自分たちなりの考察を重ね、占星術の持つ可能性を大きく広げていけたらと思っています。

来年もどうぞよろしくお願いします。

 

もしも笠井先生に興味を持ってくれた方がいましたら…

慶應義塾大学アート・センターで行われた『笠井叡ポスト舞踏公演『使徒ヨハネを踊る』の動画あります。

 

 

nico