心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

個性とは、全体から孤立せず、むしろ環境に結びつけるものだと…

新聞には物事が同時進行で起こっていることとは思えない記事が並んでいる。

 

中国ではオリンピックが開催され、ヨーロッパではコロナ規制撤廃が進み、WHOも「長期の安定期」が訪れる可能性があるとの見方を示し、台湾有事やら、ウクライナ情勢やらと、外界はとにかく騒がしい。

一方で日本では、相変わらずコロナ対策に大わらわ、2歳以上のマスク着用を前向きに進めると言ってみたり、まるで時間が止まったようにも感じる。

 

コロコロ変わる方針の中で子育ても大変ですね、そんな話から始まった今日の子育て研究会。

参加者の皆さん、おつかれさまでした!

研究会が終わったあと、わかなさんが「サウナ後に似た疲労感と爽快感!」と言っていましたが、本当に今日はたくさんのことを考え、語り合った3時間!でした。

 

いくつかの重要なテーマを扱いましたね。

アドラー早期回想でもお話しした、「性格はいつでも変えられる」というのを考えたとき、実際、何を子供の個性というのだろうか。

 

では、子供の性格はどこから来るのか?

親、家族から与えられたレッテルではないか?

はたまた、生きるため、処世のために身につけたふるまいを個性として勘違いしているのではないか?

 

実際、目の前の問題に追われているお母さんに、こういった本質的な話を共有するのは難しいときもある。

 

個性うんぬん、性格うんぬん関係なく、生きていくこと、生き抜いていくことが生物としてはもっとも大事である、そこをすっ飛ばして、個性や性格を語ってもどうしようもない。

そのためには擬態――うそもつくし、自分をごまかしもする。

子供のほうがよっぽど「処世=生きる」ということに切実な場合も多い。

 

個性を伸ばしたいのか?

扱いやすい子を作りたいのか?

 

お母さんとしての葛藤はここにあるかもしれない。

その中で見えてくる「生きにくさ」にこそ、つまり周囲との「差異」の中に個性の片鱗が見えてくるのではないだろうか。

 

そんな哲学的命題のような大きな話からスタートした今回の子育て研究会ですが、日々の子供のことで悩んでいるお母さんにこういった大きな話をするのは難しさを感じることもあります。

ですが、大事なことに目を向けずに対話をすると、結局、着地の部分で大きなズレが生まれてくるのも事実。

結局、大切なことを伝えられないまま、あるんだかないんだか、わかるんだかわからないんだかわからない性格診断のようなホロスープリーディングでお茶を濁すのはお互いにとってよくないのではないか?

 

そんな問題提起もしてみたりしました。

 

子供は親が思い描いていたイメージからどんどんかけ離れた人生を選択していくものです。

自分の思い描いたものと違う人生を生きようとしている子供とどう決別していくかという母親としての自立。

そのとき、そのイメージを手放し、目の前の事実を受け入れる、その姿勢が子供の個性化を支えるのかもしれません。

 

また、お母さんの未解決な問題が子供の問題として投影されてしまうのではないか?

子育ての中で得た歯がゆさ、そういったものは、もしかしたら子供の問題ではなく自分自身の問題だったりするのではないか?

そんな問いかけもありました。

もしも、子育てを通して、そこに気づきをもらえるのだとしたら、こんな最高の成長の機会はないですね。

 

そんなこんなでホラリー、コンサルテーションチャートをつかったリーディング、母親の罪悪感の連鎖、自立、火エレメントの欠如、水エレメント的サポートといろいろな角度からチャートを分析し、皆さんからの重要な声をたくさんいただき、今日の研究会無事終了しました。

 

※ホラリー、コンサルテーションチャートは、子育ての相談には一番使えるかもしれないという話も出ましたね。

今、抱えている問題にどう向き合うか、それを的確に知るのは日々成長し、日々悩みが変わっていくお子さんにとって、固定されたホロスープを読むより有効ではないかしら?

 

次回の研究会でもお話ししたいと思っていますが、個性とは、生きにくさを超えた先にあるもの、全体から孤立するものではなく、むしろ環境に結びつけるものが個性だと改めて思いました。

 

研究会の最後のお話しした、5ハウス=太陽、自分自身の存在を良きものと感じ、そして未来を生きていく力になるもの、そういうものを育てるためには、一度は理解されない不安も体験するかもしれません。

そこを超えた先に、個性というものがある。

 

だから、お子さんには、孤独になる勇気を持つことも大事だと教えてあげたいと思います。

次回は、そんな話もできたらいいかなー

 

次回は、3/4(金)。

ホロスープの構造の見直しをしつつ、子供のしつけについて改めて考えていく予定です。

また、今日の話を踏まえて、自分なりにお子さんのネイタルチャートと向き合ってみて、しつけ、子育て、距離感、学習法などどう感じたのかを話し合ってみたいと思っています。

感じた中で、チャートはどんなことを伝えてくれたのか、自分なりにお話ししてもらえたうれしいです。

 

では、来月お会いしましょう!

 

nico