時期読みパーフェクトマスター講座をやると決めてから、日々、何を伝えようかということを考え続けている中、スロベニアの哲学者スラヴォイ・ジジェクの動画に強く心を打たれ、占星術が持つべき姿勢というのを改めて考えることになり、この前の火星会議でもこの話をさせてもらったりもした。
ジジェクは、こんなことを話している。
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少なくとも私にとって、ロシアで抵抗している君たちは、
抽象的なインターナショナリストというだけでなく、君たちこそが真のロシア愛国者だ。
本当に祖国を愛する真の愛国者は、祖国が何か間違っていることをしているときは恥じ入るものだ。
「私の国は正しい or 間違っている」と言うことほどおぞましいことはない。
現在進行中の闘いは、ロシアの真理とヨーロッパの真理のあいだの闘いなどではない。
これは、私たち全員に関係のある闘いだ。
私たち自身についても批判的な目を向けるべき闘いだ。
ヨーロッパにいる私たちも同じだ。
だからこそ、私たちは今こそかつてないほど連帯する必要がある。
今この瞬間も私は、抵抗することを厭わない君たち抜きの自分の生を想像することもできない。
見ての通り、私は本棚に囲まれて座っているだけだが、ある意味では、君たちと通じることでのみ私は生きていると言える。
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また、神谷美恵子さんの「生きがいについて」の中で広島出身のある詩人の言葉
平和は手をつなぐというかんたんなこと
本当の戦いは、自分自身に向かって進めていくものだとだれも知ろうとしない。
が紹介されていた。
これらの言葉を考えるにあたり、私は、「ウクライナが降伏すべき」という声が他国に比べて圧倒的に多いという日本という国の在り方、生きることに対する向き合い方に、やはりどうしても危機感を覚えてしまう。
いつから私たちは、闘う意思を持つことをやめてしまったのだろう。
「存在」を手放すことを易々と選択しようとしてしまうのだろう。
どうして、「どう生きるか」という問いかけを失ってしまったのだろう。
なぜ、勝ち取るものがあるということを忘れてしまったのだろうか。
「降伏=敵に従うこと」の反対の極は、「抵抗=意見を異にする者に屈しまいとする自分の立場を貫くこと」であるとしたら、やはり、闘いには何かしらの意味があるのではないか、明日の自分に納得ができる生き方を選ぶことに何かしらの意味があるのでは?
これが、ジジェクの言う、
これは、私たち全員に関係のある闘いだ。
ではないだろうか。
今回の時期読みパーフェクトマスター講座は、そんなことを問いかけながらやってみたい、それぞれが「どう生きるか」と向き合い考える、そんな学びにしていきたいと思っています。
最近、講座の中で「学びとは何か?」という話をする機会が多くなっています。
先日、ホラリー&コンサルテーションチャート講座の中で伝えた私の話を受けて、さっそく動いてみた!という話を聞かせてもらいました。
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実は今、無料モニターを募集して頑張っているところです。
以前、コンサルテーションチャート講座で
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学びのプロセスに終わりはない。
一つ理解が増えると、むしろその背景にある「わからない」という暗闇に気づいて、背景の奥行きが見えてくると圧倒されて、打ちのめされて何もできないような感じがする。
それが知識というもの。
そこを暫定的に今、自分のわかる範囲の中で、自分が何を考えられるのかという姿勢で向き合っていくこと。
どうしてそうなるのだろうと疑問を持ち続けていくこと。
この二つが学びを支え続けるもの。暫定的な知識技術でも使っていってほしい。
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とのお言葉をnicoさんからいただいたのにもかかわらず、せっかく学んだ知識技術を全く使わないで、「知らない」という暗闇に打ちのめされているのだと気づきました。
インプットばかりで使わなくては学びの向上はないと思い、
今ある知識技術の中で、どこまでできるか無料でやってみようと募集してみました。
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おー! Iさん、頑張ってますね!
今日も別のクラスで「わかることが学びではなく、わからないことをわからないまま受け入れることが学ぶこと」みたいな話をしましたが、しかし、ほんと学ぶのは難しい!
私も読めない本が机の上に山積み、5分読んだら寝落ち、というような中、それでもくじけず毎日、「わからない」と格闘する日々、暗闇と向き合う日々です。
また、みんなでそんな話をしましょう。
明日の実践読みは、相互演習の4回目ですね。
明日の担当のMさん、Fさん、よろしくお願いします!
そうそう、ジジェクの動画はこちらです。