今年の4月に発行された社会学者の大澤真幸の著書「我々の死者と未来の他者 戦後日本人が失ったもの」によると、21世紀に入ってから世界中の国々において、温暖化問題に対する運動、香港での民主化運動、ウォール街を占拠せよ運動、ブラック・ライブズ・マター、LGBTQ、ガザ戦争におけるデモ等、市民的抵抗の数、非暴力による抵抗運動が急増しているという。しかし、「日本社会だけが市民的抵抗と見なし得る運動が増えていない」、その数が「極端に少ない」のだという。
それはなぜか。
それは、我々日本人は「我々の死者と未来の他者」を失ってしまったからだと大澤真幸は言う。
我々は、過去と十分に向き合うことができておらず、よって乗り越えることができないままであり、そのせいで未来への展望を持てなくなってしまっている。だから、日本は自分たちの力で未来を拓くこともできず、どうしようもなく脆弱な状況に陥ってしまっているというのだ。
では、どうしたらいいのか。具体的な施策はここには記されてはいないが、このように書かれている。
どの国民も、どの民族も、自らの罪や過ちを見出すたびに、〈我々の死者〉を失ったところから、改めて始めなければならない。
〈我々の死者〉を回復できるかは、現在の我々が、〈未来の他者〉のために、状況の規定する枠組みを変更するような断固とした行動をとりうるか、ということにかかっている。
戦後79年目の今日、各新聞社はこれまでとは違う論説にあふれているように思われたが、むしろ、ここからかもしれない。先日の長崎の平和式典でも、アメリカは我々の死者を軽んじていることは大いに理解できたし(今に始まったことではないが)、だからこそ、ここから我々も過去のもろもろの美談を手放し、そしてまたアメリカその他の国の動向にタダ乗りするのはやめるべきときなのではないか。
温暖化問題も、台湾有事も、イスラエル・パレスチナ問題も、誰かがなんとかしてくれるという姿勢をやめ、我々の問題として〈未来の他者〉に対しコミットメントすることが我々にとっての急務であるのだ。
これは個人的な問題にも言えると思う。
今期の火星サイクルは、まさに蟹座(月:過去)と獅子座(太陽:未来)で逆行、順行を繰り返し、なんと9カ月以上も滞在することになっている。まさに大澤氏の言う「過去の死者と未来の他者」との出会い直しのときだ。
今までおざなりにしてきた過去に対し、どれだけ真剣に向き合えるか。自分の過去に対して安っぽい美談や卑屈さを手放し、どれだけの優しさと受容、許しの姿勢を持ち込めるか。
その上で、過去のツケを見逃さず、放っておけば誰かがなんとかしてくれるという人任せ的な姿勢を手放し、自分の未来に本気でコミットする。
さて、そのためにはどのような作業が必要になるのでしょう。
ややこしい話からのスタートになりましたが、私たち日本人にとっても、また個々人とっても、まさに今が分岐点。冥王星が最後の山羊座滞在中に、火星はちょうど真反対の蟹座を運行します。ホロスコープにおけるMCーIC軸を考えるタイミングになる、つまり自分を支える軸をしっかりつくり直すため、自分自身を立て直すために重要な時期になるということです。
まずは蟹座のテーマから深めていきましょう。
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◆開催概要
8/27(火)
☆振り返りトーク※希望者のみ
19:00~20:00(60分)
☆ワークショップ
20:00~20:40(40分)
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◆金額
1,320円(税・手数料込)
ライブ参加、録画視聴がお選びいただけます。
※録画視聴の方には、終了後24時間を目途に視聴URL をお届けします。
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