そう、本気で思ったのは、8/25(日)に開催した生き方働き方研究会で斎藤兵庫県知事のチャートを扱ったとき。彼の不動サイン強調を考えるにあたり、またはテーラースウィフトのチャート&生き様と対比させ、冥王星=変身体験がうまくいった/うなくいかなったときの不動サインの違いを考えたとき、これは誰にとっても気をつけるに越したことはないテーマなのだなと心から思ったのだった。
あれから2週間、彼の立場は日に日に危うくなっている。そして私は日々、彼を見て、不動サインの扱いの難しさを考える機会を与えてもらっている。
斎藤知事は、Oさんからの持ち込み案件だったのだけど、最初はまったく気が乗らず、「彼のチャートを分析して、何かポジティブなものが得られるのだろうか」と思ったのだが、読んでみてびっくり!いやいや、そうか、これは誰にでも起こり得ること、ひとつの教訓や可能性を学ぶことができるのだという発見を手にすることになった。
先ほども書いた不動サインの扱い方、特に獅子座・太陽・5ハウスを価値の循環としてではなく、つまり利他的な振る舞いとしてではなく、利己的な態度を優先させるだけにとどまったとき、不動サインはあらゆる意味で崩壊する。
獅子座は5番目のサイン。5は、アメリカ国防省のペンタゴン(五角形)にも見られるように防衛力の最たる姿と考えられる。自分を強く、より強く、何にも影響を受けないぞといった超然とした態度を取り続けることを一つのスタイルとしている。しかし、誰でも自分一人では生きられないように、サインももちろん補完を必要とする。獅子座から離れ、蠍座、水瓶座と成長を続けない限り、つまり変身する勇気を持たない限り、獅子座は、ただの裸の王様になり下がる。
いみじくも、今日、討論会を行ったトランプも、そしてハリスも獅子座の火星を持っている。
9/8の生き方働き方を考える職業占星術のクラスでは、まさにトランプとハリスの職業分析を行ったが、トランプの個人天体5天体、特に火星・獅子座、金星、水星・蟹座が内側(身内)に閉じた結果、トランプ政権時、TPPやパリ協定、イラン核合意、国際連合人権理事会、世界保健機関(WHO)からアメリカを離脱させ、中国との貿易戦争のきっかけとなる輸入関税を日本など世界各国に課したりと、自分の利益を守るため、自国のまたは世界の分断を加速させる政策に出たのだという話をした。
トランプは、他国との協力関係を求めるからアメリカが弱い国になったと言う。
本当にそうなのだろうか。利他ではなく利己が優先されると、価値の循環が停滞し、トランプ政権下では結果、貿易赤字が悪化するという流れになったではないか?
『「利他」とは何か』で伊藤亜紗は、
利他とは、『聞くこと』を通じて、相手の隠れた可能性を引き出すことである、と同時に自分が変わることである。
と書いている。
トランプも斎藤知事も人の話は聞かないし、自分が変わることもない。
誤解のないよう言うと、不動サインの獅子座だけがこのような特徴を示すわけではない。牡牛座も蠍座も、もちろん水瓶座も利他の意識がないと同じような態度に陥ってしまうだろう。
ハリスはひたすら「分断をなくすためにみんなで力を合わせよう」といった旨を訴えていた。なぜ人種や生い立ちを責め、アメリカ国民を煽るのかと。
混戦のアメリカ大統領選は、どうなるのか。その前に日本は立憲民主党の党首選、そして自民党総裁選がある。こちらも動向を見守らないと!
しかし、2年半ほど続けてきた生き方働き方研究会、いよいよ面白くなってきましたね。人間を理解するのに、分け隔てなくいろいろな人を見るのは大事そうなので、引き続きバラエティーに富んだ人選をしていきましょう。
ところで。おとといのブログの東山魁夷の作品を見て、Hさんがこんなすってきな写真を送ってくれました。
青い空、白い雲。泳ぐカモたち。なんて幸せな風景なんでしょう!
写真、うれしいなー
Hさん、ありがとう!