心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

下積みはどれくらい必要か?

先日、美容院で顔見知りのアシスタントの男性に「ところで一体、いつになったら、ちゃんと髪の毛をいじれる人になれるの?」と聞いたら、「目標はあと1年です。でも、まだわからないです」と答えていた。

「だって、もう3年くらいアシスタントやってるよね」と私の髪を担当している美容師さんに聞くと、「最近は、お客さんの要求が上がっているので、相当技術が身に付かないとアシスタントは卒業させないんです」とのこと。

へ~っ!

学校に2年行って、そこから4年!

国家資格が必要な仕事とはいえ、プロの美容師さんになるには計6年も下積みが必要なんだ!

6年間の間に挫折しちゃう人もたくさんいるから、自然に淘汰されていいんだとも美容師さんは言っていたけどね。

この激しい競争社会で生き残るのってこんなに大変だというのに…

やっぱり占い師って甘いなと、美容院の帰りにつくづく思った。

最近では、勉強を始めて半年も見たないうちにブースデビューしたという人も少なくない。

タロットなどは、ワンデーで勉強したという人もいる。

まだ勉強している最中に、人が足りないからとブースに無理やり出されたという人とか。

それじゃあ、お客さんに「最近の占いって当たらない」って言われても仕方ない。

「あなたもすぐに占える簡単キット」みたいなのも手軽に手に入る(子供騙しでしょう?)から、まあ経済の仕掛けのせいなのかもしれないけど…

私が講座中、「占星術の習得には時間がかかると思ってください。コンサルテーションができるようになるには、2~3年くらいみてもらえるといい」「自信を持って鑑定できるようになった思える日なんて、もしかしたら来ないかもしれない」とか言うと驚く人も多い。

でも、やっぱりね。

人の人生を読むのがお仕事だからね、そう簡単にはいかないのだ。

そういう方は私のところには勉強しに来ないみたいなので、私の生徒さんは、本当にみなさん時間をかけて丁寧にお勉強してくれているのだけれど…

現場に出ないと読めるようにならない。

確かにそう。

だから、美容師見習いの人たちは、街ゆく人に声を掛けてヘアモデルになってもらって実践を積むのだろう。

そして、その腕を先輩の美容師さんが何項目にも分けて厳しくチェックとかする。

それはそうだ。

プロとしてお金をもらうからには、こっちも真剣勝負、お客さんだって大切な時間とお金をそれに賭けるのだから、やっぱり真剣勝負。

当たり前のことなんだろうけど。

手っ取り早くブースに出た人に限って、現場での文句が多いと聞く。

「口うるさいお客に当たった」とか「一日お客が来なかった」とか。

それが客商売というものだ。

文句も言わず人を見る。

それが私たちの仕事なのだから。

アシスタントの男性に「なんで挫折しないで続けられているの?」と聞いたら、「自分にはこれしかないんで、だから頑張るしかないんですよ」と答えてくれた。

そうか。

仕事に対する覚悟も大事かもしれないね。

ということで、占星術の習得には時間がかかります。

私もいまだTYLのマスターコースで、ヒーヒー言いながら(課題を英語で出さないといけないから)勉強を続けています。

私のレッスンは、基礎、中級、上級と続き、その後勉強会という形で、占星術のレベルを落とさないよう月に1回来てもらっています(もちろん希望者のみ)。

金曜日からは生徒さんたちの希望により、上級まで進んでくれた人たちを対象にした復習会というのが始まります。

「やっぱり基礎は大事ですから、もう見直しさせてください」ということだ。

エライ!

中には、「もう勉強必要ないですよ。あとは実践重ねるだけですよ」という人もいる。

また、人生経験の豊かさや感性の良さにより、人よりも早いペースで活躍している人もいる。

結局、お客さんを満足させられるだけのスキルが身についていれば問題ないということだ。

占星術を用いることに自信が持てないというのなら、やっぱり基礎が足りていないということかもしれない。

基本に立ち返って基礎を学びなおしてみると、新たな発見もあるかもしれないよ。