心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

卒業生に向けて――知得と会得のこととか

今日も3名の方がすべてのカリキュラムを終え、巣立っていきました。

お疲れ様でした!

これからがスタート地点。

実践での成功体験、失敗体験をたくさん積んで、占星術をそれぞれの形で役立ててもらえればうれしいです。

皆さんの活躍、応援しています!

卒業のお祝いをしながら話をしていた時、直観能力についての話題になった。

現場で直観能力は必要かどうかということだ。

恐らく、現場に出ている人の多くは、この能力をふんだんに使っているのではないだろうか。

鑑定中はインスピレーションが勝手に湧き上がってくるという話をよく聞く。

思考より先に、インスピレーションが働くという。

そうだよね。

それはそうだ。

そもそも象徴を直観的(推理などによらず、瞬間的・直接的に物事の本質を見てとるさま)に読むということは、実際、そう難しくない。

象徴というのは、その性質上、論理に落とし込むより直接的にイメージをとらえるほうが容易い。

だから、水星と木星は補完の関係にあり、どちらの側に偏っても、それは完全な知能とは言えないのだろう。

ここで再び、ユングの言葉―――直観を事実に対する確実な知識や論理的な関連づけまでに還元した人だけが、それについて説明して、知ることができる―――を思い出す。

それは、経験を積み重ねることで可能になるとユングは言う。

知得と会得の違いもそうだ。

物事の意味を自分のものとするためには、知的に理解するだけではダメなのだ。

これをホロスコープでは、3-9ハウス(知得)と6-12ハウス(会得)で説明できる。

知性(3-9ハウス)は、日々の実践的な学び(6-12ハウス)の中で完成する。

知性は、失敗と内省によって磨かれると言ってもいいかもしれない。

なので、ぜひ現場に出て、たくさんの失敗をしてほしい。

そして、たくさんのフィードバックを受け取ってほしい。

そして、知識を自分のものにしてもらえたらうれしいです。

あと、これは私自身にも言えることだけれど、占星術に慣れてくると、つい使う言葉がマンネリになってしまうものだ。

似た象徴を同じような言葉で表現してしまうことがあるが、それでは今の、そのホロスコープを瑞々しく語ることができなくなる。

象徴を語る言葉は、心を動かすことで変わってくる。

内的経験の理解が変わると言葉も変わる。

心を柔軟にし、常に新しい経験を受け入れていくことで言語が豊かになるはずだ。

とにかく、お疲れ様でした(そして多肉植物&お茶、ありがとうございます! とってもうれしかったです)!

「チャートをライフストーリーとして読むというのが新鮮だった」ということなので、これからも勉強会でその辺を楽しく学んでいきましょう!

nico